幸せ13個目 ページ13
*
それから話は進み、やるべき事を纏めあげた。
基礎体力の向上と、対人の戦闘法。
メンタル面の強化や、その他あれこれetc
浮き彫りにすると山積みで、始めてもないが現時点で投げ出したい。
｢彼らは君より勝っている。ヒーロー科在籍が何よりの証拠だ。｣
そう言うと人使くんは苦虫を噛み潰したような顔をした。
私は結構人の心の傷を抉ってしまう性質なのかもしれない。ごめん。
｢だからこその特訓だろう。そう怖い顔をしないでよ。｣
体育祭まで残り2週間と3日、個人競技を決めるのは3日後。
それが決まればまた、そっちへ向けた練習もしなくてはならない。
｢彼らもその頃には動き出すだろうから、実質差を埋められるのは3日間。｣
追い付けると、いいけど。
割と無理があるスケジュールだな。
｢思い立ったがなんとやら、早速私の個性を見てもらおう。｣
使えるかは分からないけど と付け足して両手を地面に添える。
作るのはデッサン人形のような脆い土人形10体。
とりあえずのお披露目だ。
私の個性はマリオネット
触れたものから人形を作りあげて、操る。
同時に操れる数の上限は30体。
指の関節1つ1つで、それぞれ別の人形を操る。
小さな土人形が10体出来上がり、全てがだらりと四肢を投げ出して浮かぶ。
｢……すげぇな。｣
｢だが当然、弱点もあるよ。｣
使いすぎれば腕が動かなくなる。
あともう一点。
｢私と
目には見えない、透明な糸。
｢それが切れれば当然糸に対応する人形は動かなくなる。｣
引きちぎられれば最悪血も出てくるし。
糸の再生にはある程度日数が必要だから、序盤で切られてしまってはほぼほぼ勝ち筋が無くなってしまう。
｢と、私の個性はこんなものかな。｣
ちゃんと使った。ちゃんと使えた。
寧人がいないこの場でも、私の個性が私の言うことを聞いてくれた。
また、人間らしくなってしまった。
□□□□□□□□
感謝御礼
お気に入り、評価ありがとうございます。
好き勝手書いていきますが今後とも見て下さると嬉しいです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふわ(プロフ) - いゆ。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！更新も話の進みもゆっくりにはなりますが、また見ていただけると幸いです……！ (2019年4月1日 14時) (
レス) id: fce397dad0 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！物間くんも心躁くんも好きな私にとってはすごく好みな作品です…！更新頑張ってくださいね！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふわ | 作成日時：2019年2月9日 2時
