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複雑な顔をして医学書とにらめっこしている銀時を
隣で見ていた。
細かく記された人体の断面図や
治療の際の手順など
少し常人には刺激のある内容を見ては
うわぁ、と呟いて更に眉間のシワを深くしている。
銀時の表情が面白くて
ついつい見入ってしまう。
こうして見ると
昔よりも表情が豊かになっているような気がする。
飽きずに銀時をじっと見ていると
銀時の紅い瞳が動き、
机の上に置いてある物に視線をうつした。
｢…あれ、A、お前さ｣
『…？』
｢タバコなんて、吸ってたか？｣
人差し指で小さく指さした先にあるのは
小さな灰皿。
タバコの吸い殻が入っていた。
｢最近吸いはじめたのか｣
『ううん、それは…常連の人用なの』
｢常連？痛ェ治療を何度も受けに来る輩でもいんのか｣
『患者じゃない。…勧誘？…しに来るの。その人｣
勧誘ぅ？と小さく首を傾げる銀時。
『…ウチに来てくれって、何度も頼まれて。…その人の為の灰皿』
｢仕事のお誘いか…ちゃんと断ったんだろ？｣
『…何度断っても聞かないから…受けた。｣
｢は…！？｣
ガタガタッと椅子を倒して立ち上がり、
目を開き、信じられない、というような顔をしている。
何か銀時に都合の良くないことでもあるのだろうか。
それにしても、銀時の驚いた顔は久しぶりに見る。
『……駄目…？』
｢え、あー…駄目っつーかなんつーか…いや、
怪しいとこじゃないんなら別に…｣
『…大丈夫。しっかりしている所。…お給料もちゃんと、貰える』
｢そう、か…。ならいいんだ｣
『……？…』
どうしたのだろう。
何かあるなら、言えばいいのに。
銀時はぽかん、と魂が抜けてしまったように
どこか遠くを見つめている
『……なにか、いけなかった…？』
｢…いや、いけねぇ事なんて何一つねぇよ｣
『…………』
どうやら言いたくないようだ。
聞き出しても誤魔化されるだけだと思い、
これ以上聞くことはしなかった。
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A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» そう言っていただけるとありがたいです。とても励みになります。期待に少しでも応え、１日でもはやく公開できるよう頑張ります。コメントありがとうございました(*´-`) (2019年4月6日 14時) (
レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 返信ありがとうございます！そうですね、私も急かすようなことを行ってしまいすみません、、、気長に待っているのでこれからも頑張ってください！！応援しております (2019年4月5日 23時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» 申し訳ありません。そちらはまだ調整中でして…。ここしばらく仕事が忙しく、公開するのはもう少し先なのですが、それまで待っていただいてもよろしいでしょうか？私の身勝手な理由で大変申し訳ありません。 (2019年4月5日 21時) (レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 女医さんシリーズのパスワード教えてくれませんか？？？ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 桂落ち希望！！！！ (2019年3月25日 1時) (レス) id: 1283a49d39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2016年5月4日 21時
