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万事屋の3人が作業を始めてからしばらく時間がたった。



作業をしている所を見ているだけ、というのも
忍びないので

何か手伝わせてもしい、と言ったら


依頼人に仕事なんてさせられない、と言われて

こうして椅子に腰をかけて
医学書を読んでいる。



3人がここに来てから三時間ほど経っただろうか。

3人は会話などをはさみながら順調に進めている。









—————ぐううぅぅぅうう






『…………』



「…う、お腹すいたアル」



『………、』





大きな、腹の鳴る音。


銀時か眼鏡の子かと思ったが
まさか神楽のものだとは予想もしていなかった。






「あー?…もうこんな時間か」



「少し早いですけど休憩にしましょうか」




時計を見れば時刻はもう11時半。


読んでいた医学書を閉じ、机に置いて
椅子から立ち上がる。






「おめーらはコンビニで食いてェもん買え。
 ついでに俺の分も適当に買ってこい」



ん、と言って二人に千円ずつ渡す銀時。




「なんで私たちがパシりに使われなきゃいけないアルか。
 銀ちゃんが買ってこいヨ。」



「……おつりは自分の小遣いにしていいよ」




「…!!まじアルか!きゃっほぉう!新八行くアルヨ!」



「あっ…ちょっと!待ってよ神楽ちゃん!」









ドタドタと走っていく二人の後ろ姿。


振り返れば、銀時とぱちっと目が合った。





「悪ィな。騒がしくしちまって…」



『……ううん…平気』




今までが静かすぎたのだ。
たまには少し騒がしい方がいいのかもしれない。





「何読んでたんだ?」



『…ん、これ』




机に置かれている本を指さす。




「それ…ガキの頃から読んでたやつか」




こくりと頷けば
銀時はさっきまで私が座っていた椅子に腰かけた。



医学書を手に取り、パラパラと眺める銀時。

…内容が理解できないのか、眉間にシワが寄っている。






『……難しい…?』




「読めねぇことはねぇけど…俺にはさっぱり分かんねェ」




『…そう』







じっと医学書とにらめっこする姿が

少し面白いと思ったのは
銀時には言わないでおこう。








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A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» そう言っていただけるとありがたいです。とても励みになります。期待に少しでも応え、1日でもはやく公開できるよう頑張ります。コメントありがとうございました(*´-`) (2019年4月6日 14時) (レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 返信ありがとうございます!そうですね、私も急かすようなことを行ってしまいすみません、、、気長に待っているのでこれからも頑張ってください!!応援しております (2019年4月5日 23時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» 申し訳ありません。そちらはまだ調整中でして…。ここしばらく仕事が忙しく、公開するのはもう少し先なのですが、それまで待っていただいてもよろしいでしょうか?私の身勝手な理由で大変申し訳ありません。 (2019年4月5日 21時) (レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 女医さんシリーズのパスワード教えてくれませんか??? (2019年4月3日 1時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 桂落ち希望!!!! (2019年3月25日 1時) (レス) id: 1283a49d39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2016年5月4日 21時

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