初対面の時から削ってきた ページ2
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「………。」
「な、汝の名は…。」
「A・エスクラヴです！」
ここはヴィラン達が通う名門校ナイトレイブンカレッジ。男子校であるここは数年に一度、特待生枠として一人の少女を入学させる。理由？ みんな目の保養が欲しいからだよ。
そんなわけで今年は特待生が入学してくるのであった。なので今年入学する健全な男子高校生達は勿論在校生もみんなそわそわしていたが、入学式の時にそれは起こった。
特待生としてきた少女が闇の鏡の前に立った時全員が絶句した。闇の鏡までもが、絶句した。
頭には血が滲んだ包帯。左目は眼帯に覆われ、ちらりと覗く首には包帯。女子生徒に特別に配給されるスカート式式典服から見える真っ白な足もまた包帯に覆われ、なによりも目を引いたのはその脚の細さである。小枝かな？ってぐらい細いのだ。そのあまりの痛々しい姿に入学生、先生、寮長達、闇の鏡はお口あんぐりで目を見開いていた。
にも関わらず少女ー…A・エスクラヴはにこにこと可愛く笑いながら元気に名前を宣言した。その声と表情の明るさ、痛々しい姿の正反対さにみんなただただ驚き、固まるだけであった。
だが仕事を破棄する訳にもいかない闇の鏡は話を続ける。
「汝の魂の色はー……スカラビア。」
「スカラビアかぁ…！」
例年通りなら選ばれた寮は歓喜に打ち震えただろう。だが今年は違う。別の意味で打ち震えている。ニコニコしながらスカラビアの列へ向かうAにトレイン先生が声を掛ける。
「レディ、ちょっと待ちたまえ。」
「？はい？」
「いや、その…怪我は、どうしたんだい？」
「これですか？ これは昨日、姉様にちょっとこつんって花瓶で殴られちゃったんです。なんであんたがNRCに行くんだっ！て」
その言葉にトレイン絶句。聞いていた他の人達の何人かに至ってはぶわっと涙が吹き出す。
トレインはちょっと言ってる意味がわからなかったので整理することにした。
殴った？ 花瓶で？ こつん？ 絶対そんな可愛い音じゃないだろせめてがつんっ！だろ。
…とゆうか八つ当たりで殴られたのか？ 実の姉に？
トレイン先生キャパオーバー。
ぶっ倒れました。
ー…その日から、NRC生達のハートフルボッコな日常が始まるのであった。
お楽しみに！
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くらげ - 更新がんばってください (2023年2月8日 17時) (
レス) id: c446d0bf5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - めっちゃ良いところで終わってる…気になります…! (2021年8月30日 2時) (レス) id: 57f5280136 (このIDを非表示/違反報告)
43yomi1(プロフ) - 好き超えて愛しました (2021年4月18日 13時) (レス) id: 674eb44c7b (このIDを非表示/違反報告)
天川柚希 - とりあえず、夢主ちゃんの義家族←(でいいんですよね？)を不老不死の薬を飲ませてちょっと手荒なお仕置きを永遠とし続け自分たちが犯した罪を後悔したらいいんじゃ? (2021年3月29日 20時) (レス) id: 3486b96306 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - えぇぇぇぇ、気付かない内に完結になってた。 (2020年12月1日 16時) (レス) id: a8c24b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
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