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天使みたいな君との出会い ページ2

ちょうなんside


妹が生まれた。

それを聞いたのは病院の待合室でのことだ。


俺は、辛そうな母の姿が心配なのか俺の服の裾をぎゅっと握りしめているじなんの頭を撫でていた。



「元気な女の子ですよ」


そう言われて、慌ただしく病室に駆け込む父に思わず苦笑してしまう。


じなんに服ではなく手を繋ぐように諭して、病室へと足を踏み入れた。



母に抱かれた妹はとても小さくて、弱々しい。



「ちょうなん、じなん、この子の名前はAっていうの」



Aを愛おしそうに母は見つめてから、俺たちの方へと視線を移した。



「じなん、あなたもお兄ちゃんになるのだから、これからはしっかりしていかなきゃね」


「っ、うん!」



「ちょうなん、あなたにとっても初めての妹よ。これからは守るものが増えるけど、あなたなら大丈夫。きっとできるわ」


「はい」






____この日から、俺の守るべきものは増えた。




それに伴うのは決して嬉しいことばかりではない。



けれど、この可愛い妹を、弟を、必ず守り通す。



それは何年経ったとしても変わることのない俺の決意。

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作者名:小米桜 | 作成日時:2018年10月21日 0時

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