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殴られた ページ23
なにかの気配がして後ろを見るとバイクがみえた
なんだ、只のバイクか……
びっくりした…
つか、スピード違反じゃん……普通に……あぶないな……
とりあえずこのボイスレコーダー、後で千冬に聞かせなきゃ
次の瞬間、二人乗りのバイクがそばまで迫ってきた
私はギリギリバイクを避けたが、バイクの男に思いっきり鉄のなにかで殴られた
あ、これ…前にもあったけ…
どっかで見たことある
意識がそこでプッツンと切れた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「……ちゃん！虚空ちゃん！」
うっすら目を開けると千冬に背負われてた
「千冬……」
「やっと気づいんだな！よかった！すぐそこ病院だし運ぶから！」
「なんでここに……」
「さっきまでタケミッチとでかけてて帰ってきてる途中でぶっ倒れてるの見つけた」
「ありがとう……」
「礼なんて大丈夫。つか、誰にやられた？」
「……誰か見えなかったけど……バイクの二人組に……鉄のなんかで‥殴られた」
「間違いなく不良だな。最近、ちっさい抗争がここらへんで起きてるって話聞いたし」
頭が痛くても体動かせる
なんか、大事なこと忘れているような…
「…私…何も落としてなかった？」
「見たけど何も落としてなかったよ」
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作者名：不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年9月6日 15時
