疫病神体質の糸師家長女は死にたい

面白い ページ49

「…………」

「どこのシャンプーとリンスを使っている？」

「ええと、市販のものを……」

なんで、僕は、凛のチームメイトに髪の毛を触られてリンスとシャンプーを使っていると聞かれているんだ？

ええと、一体、どんな反応をしたらいいんだ？

「それにしてはおしゃだな。髪の毛がサラサラだ。ちゃんと手入れをされている。俺にはわかる」

確か、名前は……有生十兵衛さんだっけ？ルックスがいいことで有名な人だった気がする

「僕……綺麗じゃない………その、美容とか使っていないし………あんまり……」

「いや、お前は間違いなく極オシャだ。極オシャの俺がいうから間違いない。元々の素材がいいから別に化粧をしなくても大丈夫だ」

「は、はぁ…………」

「例え、包帯が片目で隠れていようと、それを上回るおしゃがあるから大丈夫だ」

いや、おしゃって何？何かくるくる周り出したんだけどこれが通常運転？

「いい美容液とか紹介してやる。繊細な肌にきくいいやつだ」

なんか、知らないけど、アドバイスをくれるらしい。よくわからない人だけど面白そう

「その髪の色、雪のようで似合っている。その目も俺のルームメイトにそっくりで宝石のようでおしゃだ」

それ、凛のことか。この人はさっきから褒めてばかりな気がするな。変わっているけど……

不運→←仕方ない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す