疫病神体質の糸師家長女は死にたい

いつもの不運 ページ14

人と関わるのってめちゃくちゃ難しい。他人だったらまだ簡単だけど距離感がわからない。まだ、画面越しとかだったら楽に話せるけど

過去に自分の不運を利用されたり、恋愛のごたごたに巻き込まれて死にかけたりなど人間関係のトラブルに巻き込まれた僕には面と向き合って友達を作る楽しさが理解できない

ビジネスパートナーとかゲームフレンドだったらまだ理解できる。両方ならメリットがあるから。でも、それ以外は理解ができない

「絵心さん、カップラーメンの新作ばっかり、しっかりしてるけど……ジャンキーフード、好きなのか？」

あの人がろくな食べ物を食べてるところ、見たことない。マヨネーズとかケチャップぶっかけてアンリさんをぶち切れにさせてるところしか見たことない(彼女が気の毒すぎる)

「………」

休憩時間なので適当に取り寄せしてたきんつばを食べていた。まぁ、大体、こういう時に何か起こるのだけれど



ドンガラガッシャーン

店のカウンターの方ですごい物が崩れる音がした。フラグ回収早すぎなんだけど？

きんつばを置いて表にいくと断ホールの山に突っ込んだであろう双葉の髪の男の子がいた。どこからどう見ても事故現場であれ

「あの……大丈夫？」

「あ、うん、その、大丈夫です……その、転倒しただけなので」

いや、ただの転倒じゃないだろうな。思いっきり滑ってそこに不運がまざってここにきたに違いない

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