苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない８

意味がない ページ44

電話がなった

「マイキー？」

『たけみっち、未来から帰ってきたのか？』

「うん」

私はみんなに黙っていたことがある。マイキーとは連絡を取っている
　
私がずっと昏睡状態でマイキーが高い入院費を払ってくれていた

しかも、今でも毎月、高い金額のお金を口座に振り込んでくる

申し訳無さかもしれないが私は大変迷惑してる

『あいつ、また、俺を助ける気なんだな』

「……何をしてもまたマイキーに会うつもりみたいだから私は傍観しとく」

『ありがとうな……俺にはもうお前しかいないから。前みたいに自 殺未遂とかすんなよ』

「……マイキーこそ死にたいくせに」

私はいつでも死んでもいい。そんな私が自 殺未遂を繰り返して生きていたのはまだマイキーがいたから

エマがいたから、真兄がいたから、圭介がいたから私は生きてもいいって思ってた

もうマイキーしかいなくなったからそこらへんがぶっ壊れてギリギリ正気でいるのが奇跡

『お前はそんな死に方は似合わねえ』

「二人で心中するのもいいかもね」

『話聴けよ。ホント昔に比べてかわっちまったな。お前もおれも』

こんな世界、いきてたって意味がない

マイキーも同感なようだが

「マイキー、私ね、マイキーがいきてるから生きてるけど。なんにもなくなったら生きる理由ないと思う」

このあと、たけみっちは一虎と協力してマイキーを探すことにしたらしい

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