遠い日の昔 ページ41
「……お前も…色々あったんだな」
「……」
「つか、何の職業やってんだよ」
「翻訳家ですよ。それも最近始めたばっかりですけどかなり設けてます」
「すげ。てかっ、シエル、なんもしゃべんないんだけど?」
「無口なんですよ」
「にしても前はもっと喋ってたような気がする」
「一虎君、彼女の性格はかなり変わったんですよ。色々ありましたから」ボソッ
「そうだな……」ボソッ
「……あっ、あの写真…マイキーとかみんな、写ってんな……場地も」
壁に飾ってある写真は東卍の写真と家族ばかりだった
その中にもエマと場地が多い
「……あれから十年たったけど亡くなった人達のことはあのときから変わらない姿しか思い出せないし、一度も忘れることなんてなかった」
「シエル……その指輪」
「これだけは捨てられなかった。あの人が死んでから辛かったから全部捨てたり消した。だけと指輪だけは捨てられなかった」
「お前は……場地のこと……」
「愛しているわ。なくなって何年経とうとしても忘れるなんてできない。あんなに素敵な人、他にいないんだもの。それに君等も恋人ができたらきっとわかるようになる」
「……なんかすっげえあいつ……羨ましい」
「モテナイ俺らには関係ないですもんね」
「は?俺ら?俺はモテるって」
「恋愛する前に就職と住居決めなさい」
「お前は俺の母親か?」
「一虎君、諦めてください」
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不思議の国の有栖さん(プロフ) - 美園さん» そんなこといわれたの初めてです。ありがとうございます (2021年11月2日 14時) (レス) id: 4a633c72cd (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - つい最近この物語を見つけて,面白くて集中して最後まで読んでしまいました!もう作者様神すぎません?この小説で何回も泣かされているんですよ…夢小説でここまで泣いたの初めてですよ…ほんとガチ泣きで画面見えなくてやっと落ち着いてきて読んでたらまた涙出てきて… (2021年11月2日 14時) (レス) @page50 id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年10月24日 16時