苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない８

死後 ページ21

そこから先のことは、正直あまり覚えていない

圭介が、脱力した

厭な力の抜け方だった

笑顔のままだった

みんな静かだった

「場地、起きろよ。シエル守るって約束したじゃねえか」

「お前、シエルと結婚式あげてでっかい家に住みながら千冬と年少からでてきた一虎と４人でペットショップやるんだろ？シエルにしょちゅう経営とか間違えて怒られるんだろ？みんなと飲み会して嫁の自慢しまくって昔思い出しながら東卍のみんなで飲みたいっていってたじゃねえか
あれ全部嘘かよ。なんでおいていくんだよ」

「マイキー君……」

「お前が死んだら全部意味ねえじゃねえか!!」

「……」

「シエルちゃん？」

「……」

『お前は俺の後に死ね。俺はお前の死ぬとこはみたくねえ』

その言葉が呪いとなって私を鎖のように縛った
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マイキーは冷静だった

本人の希望通り圭介が死んだことは三ツ谷とドラケンだけに伝えられた

周りはごまかすことになった

マイキーは凄いな。私は抜け殻にほど近いけど

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