苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない7 (ページ10)

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帰り道ページ10

とりあえず柚葉ちゃんに手伝ってもらい包帯でぐるぐる巻きにしてガーゼやらで血を止めた

せっかくエマにコーディネートした服にも血がついた

「シエルちゃん、大丈夫？立てる？」

「……右肩貸して」

「わかった。武道君は八戒君がおぶってくれてるっていうし大丈夫」

「本当にごめん。シエル。巻き込んじゃって怪我させて」

「柚葉ちゃん達のせいじゃない。安心して」

ったく、また、怪我したわ

間違いなく今、あいつが起きてたらそれこそ死亡フラグになるわ
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「ごめんな八戒。俺のせいで東卍を」

「お前のせいじゃねぇよ。前から決めてたんだ。それより柚葉をかばってくれてありがとな
ビックリしたろ？黒龍の総長が俺の兄貴で」

目つき以外全く似てねえ

「シエルちゃん、それにしても俺よりも怪我してない？病院に行かなくて大丈夫？」

「鉄パイプは大したことない。チェーンカッターで頭を殴られたり脇腹刺された時の方が痛い
あのときは死んだ家族が見えたし、心肺停止になった」

「具体的にいうのやめてくんない？痛々しいんだけど」

しようがないじゃん。ほんとなんだもん