苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない6 (ページ48)

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信じられないページ48

「マイキーだ。マイキーは変わり果てた。東卍が変わったのはマイキーが変わっちまったからだ」

「他に黒幕がいるんスよね！？稀咲が裏で手ぇ引いてるだけじゃないんスか！？」

「お前が稀咲に捕まってる間にパーちんとペーやんが殺された。指示したのはもちろんマイキーだ三ツ谷も数か月前から行方不明。マイキーは東卍の旧メンバーの粛清を始めた。仲間なんてもう信じちゃいない。アイツはもう不良なんかじゃねぇ。マイキーは巨悪だ
シエルが何よりも恐れていたことだ。
俺もアイツを変えちまった一人。とにかく今のマイキーは本当にヤベぇ奴だ。会って話したい。アイツらと離れなきゃダメだって」

「この二つをなんとかしねぇとマイキーが正気に戻ることはねぇ」

「今度は俺がマイキーを、佐野万次郎を救いたい」

「マイキーの左腕である元黒龍組。アイツらは俺と深い因縁がある
元黒龍組の原型は十一代目黒龍。東卍結成前俺が揉めていた暴走族だ
なんでもアリの連中だ。こいつらの生み出す莫大な金がマイキーを狂わしている一つだ」

「オレのツテで奴らの隠し口座を突き止めた。金の流れを断ち決着をつけるつもりだ。そして、右腕である稀咲と決着をつけようとしていたのは千冬だった。千冬が殺されたのは稀咲を追い詰めていたからだ。全部、シエルが計画していたことだ。これは」

「シエルちゃんが！？……あのなんで彼女は死んで」

「……場地と一緒に殺された。デート中に襲われて。本当は場地を狙ってたのに巻きこれたんだよ
きさきにはまだ知られてなかった。遺体は二人共見つかってないが千冬が調べてわかったんだ」

「そんな」