苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない2 (ページ28)

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夜ページ28

今日の抗争は一段と激しかった
　
さすがのマイキーも疲れてたし、何人かケガしてた

特に圭介は返り血やらついてやばかった

抗争終了後は無言で私のところに来た

「圭介？」

「……」

「えっ、圭介さん？？？」

いつもみたいに私をぎゅっと抱きしめるとそのまま私を抱えてバイクに乗せられて人気のない公園まで連れて行かれた

「……」

「……」

公園のベンチで圭介を膝枕する羽目になった

あ、甘えたかったのね。今日は頑張ったから

偶にこういうことあるんだよなー

「今日はよく頑張った。かっこよかったよ」

とりあえず何も喋らない圭介の頭をなでてとく

これ、相当疲れてんな

あ、それにしてもここのほし、きれいだな

そんなこと考えてたら

ガリッ

「いたっ！？」

圭介にほっぺたを食べられた

「うまつ……柔らかいし」

「……」

いきなりほっぺを喰うやつがいるか!!

しかも歯形がくっきりとついてる

「あ、歯形つけちまった。っすまねえ」

「……食べ物じゃない」

「お前以外にはやんねーよ」

やっぱり疲れてるんだな

「俺が絶対にお前を守ってやるからな。だから無理すんな」

なんで守ってくれるの？

私にそんな価値はないのに

わかんないけど

ちなみに家に圭介に抱えられ送られた

歯形を見たエマにめちゃくちゃからかわれた

「場地って結構激しいんだんだね」

「……」

「とりあえず何かで隠しておこう」