苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない2 (ページ24)

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助けページ24

無我夢中でエマの手をぎゅっと掴んで入り口の方に逃げる

近くにあった消化器で煙をだして目眩ましをしてから入り口まっしぐらに走る

追手を避けて避けて避けまくって後少しのところでエマに突き飛ばされた

「危ない⁉シエル姉!!」

「!?」

エマは刃物を持った不良に掴まれていた

突き飛ばされた私は急いでエマを掴んでる不良のところまで走ってぶん殴った

「つっ！！エマ!!」

「シエル姉!!」

両手の掌が思いっきりザクってナイフのせいで切れて血がたらーっと溢れて痛いけど

そんなこと気にしない

エマの顔はすっごく複雑そうだった

血塗れの掌でエマの手を掴んだまま、暫く倉庫を逃げ回っていた

「はぁっ……はぁっ……」

「シエル姉、手を見せて。うわっ、凄い怪我じゃん。タオル巻いとくね？」

エマが包帯代わりに両掌にエマのタオルと私のタオルを巻いてくれた

「はい、これ、携帯。取り返しといた」

「シエル姉！ありがと。早く真兄達呼ぼうよ」

「うん……」

両掌がジンジン痛い

すると入り口の方がやたらと騒がしかった

「あっ！ドラケンの声だ！きてくれたんだ！！」

「え？」

なんでわかるの？

まてよ。圭介の声も聞こえる！？

あマイキーもきてんな。これ