苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない2 (ページ39)

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蜜月ページ39

マイキーが圭介を連れてきてくれて二人きりで話し合う機会があった

「……」

「……」

私は両手でぎゅっと圭介を抱きしめた

「シエル？」

「私はあなた達を許す。バイクを盗んだのはマイキーの為でしょ？やり方は許せないけど……真兄は何もしても戻ってこないからどうしようもない話なんだよ。これは」

「シエル……ごめん……真一郎君のことも……お前の怪我のことも」

「一虎はどうなってるの？年少に入ったって聞かされてたけど……」

「……あいつ、混乱しててお前を殴って瀕死にさせて真一郎君を殺したことを受け入れられてねえんだよ。だからマイキーとお前のせいで殺したと思ってるんだ」

「……そっか」

「ごめんな。真一郎君のこともそうだけど……お前にこんな怪我をさせちまった上に一虎にお前を殺したいって思わせるなんて」

「圭介のせいじゃない。これは一虎自身の問題だよ。一虎が全部やったこと。受け入れられいのは本人の問題なんだから」

「圭介は自分を許さないでいい。私が許してあげるから」

「シエル……お前……」

「マイキーは一虎か許せないから殺したいと思ってる。だからそれをとめないといけない
それはわかってる？」

「俺がそれはなんとかする」

「……1人で戦わないで。私を絶対においていかないで」

「シエル？」

「私、圭介がいないと生きていけないからさ……そばにいてよ。圭介だからいてほしい」

「シエル……」

「好きだよ。圭介」

圭介の唇に自分の唇を押し付けた

「なっ……」

「……おいていかないでね？」

「当たり前だろ…」