苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない

誤解 ページ9

「シエル！お！今日から稽古に来てたんだな！あ、エマも一緒か！」

あ、圭介君だ！

いや、やっぱり私も弱いからエマの為に強くならないとだめだと思った

まさか、休憩時間に話しかけられると思わなかった

「空いてる日があったらあいつとうちに来いよ。ペヤング食べさせてやるからさ！」

ペヤング……焼きそばだっけ？

テレビでみたことあるくらいで食べたことない

「この前のさ、膝枕？って奴！あれ！すっげえ気持ちよかった！今度またやってくれよ！」

「……いいよ」

「え、シエル、こいつに膝枕したの？」

「あ、佐野。こないだ、俺、怪我したらさ、膝枕しながら手当てしてくれたんだ！すっげえ気持ちよかった…柔らかいしいい匂いするし」

「へぇ、場地、シエルがタイプなの？以外だわ」

「ちげーよ！！なんでそんなふうになるんだよ！つかなんだよ！以外って！」

「え。シエル姉、膝枕してあげたの！？」

「…床じゃ硬い」

「シエル姉って意外と鈍感だよね……」

「真一郎ー！場地がシタゴコロ丸出しで膝枕してもらってたー！！」

「シタゴコロってなんだよ！！おい！！」

「は？どうゆうことか、説明しろ！」

「真一郎君、まじで誤解なんだけど？？」

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