苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ8)

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仲良しページ8

「シエル姉、ちょっと付き合ってほしい」

あれか。昨日の凄いやつを見てやりたくなかったのね！

なら、私も付き合おうじゃないか！

「エイ」

「全然なってねぇ。組手してやろうか？」

「ふん」

「今日から俺、マイキーになる。兄貴の俺がマイキーだったら一緒だから変じゃねぇだろ？これからはずっとマイキーだ、エマ、シエル」

おそらくこれは彼なりの優しさなんだろう

わかってないところあるけどいいところあるんだな

「女心わかってないなぁ。名前なんて気にしてないし」

エマがやっと笑った

よかった……

「あっ、笑った」

「惚れんなよ？」

「バーカ。二人ともエマのタイプじゃありません。エマはシエル姉みたいに頼りがあって強いのがタイプなんでーす」

これがギャップ萌えって奴か……

「冗談に決まってるだろ」

「……おやつの鯛焼きあげる」

「くれんの？！え、まじ！？」

「マイキー、シエル姉なりの優しさだよ！」

「そんなもんわかってる！つーか、いつまで隠れてんだよ！？真一郎！！」

「あっ！ばれたか！」

「そんなもんバレてるに決まってんだろーが！」