決意 ページ41
あれからバイク屋にきたいぬぴー君に再会して彼の火傷とご家族の不幸を知った
家が燃えて何もかも燃えたという
その炎はいぬぴー君のお姉さんまで燃やして殺した
あまりにも壮絶な話だった
「これから俺は小学校を卒業したら黒龍に入ろうと思ってる」
「え」
「真一郎君みたいな黒龍を作りたいんだ」
立派な夢なんだな
最近、真兄の後がどうなってるか全然しらないんだけど
マイキーは絶対に継がないし、イザナは……どうするんだろ
……イザナは今頃どこで何をしているんだろうか
「そういえばまだいってなかったことがある。俺、シエルのことは真一郎君だけじゃなくイザナから話は聞いてた」
「え?」
イザナもよくバイク屋に来てたからそりゃ知り合いになっているな
「そうだ。2人共、自慢の妹だっていってた」
兄馬鹿……
「真一郎君が1に番先に黒龍創立の話をしたのはシエルだって聞いたから話しておきたかった」
「……」
過大評価しすぎだ
「俺は五代目から支える。恐らくなるのは黒川イザナだ」
「え」
イザナが五代目になる?
自分の傷がズキっていたんだ
イザナは一体何がしたんだろう
昔の人の痛みがわかる優しいイザナはまだいてくれてるんだろうか
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不思議の国の有栖さん(プロフ) - 夜空さん» 応援ありがとうございます (2021年9月23日 18時) (レス) id: 3dc8dfc09c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 不思議の国の有栖さんの小説大好きです!応援してます! (2021年9月23日 18時) (レス) @page40 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年9月20日 23時