鈍感 ページ28
「圭介?」
道のど真ん中にボロボロになって倒れている圭介がいた
すぐ駆け寄って声をかけたが返事をしない
脳裏でイザナがリンチされたときのことを思い出してしまう
「……圭介……お、起きて…」
「……天使か?」
圭介は頭を強く殴られて幻覚が見えてるみたいだ
「……家に連れて行くね」
「天国?」
耳もやられたのか?
とりあえず圭介の両腕を掴んでなんとかおんぶした
うちの家近くてよかった
「っくそ、あいつら、高校生呼びやがって…しかも、武器もつとか卑怯だろ!」
「……」
本当にいっつも、喧嘩してばっかりだな……
「左腕……痛くないか?大丈夫か?」
「大丈夫」
「無理すんなよ」
「圭介こそ」
「……機」
___________
「圭介え、お前、これ派手にやられたな!」
「真一郎、きけよ。こいつ、一人で戦ったんだって!」
「そりゃそこまでボロボロになるな……」
「次は負けねえ…」
「シエル姉、心配した?」
「した」
エマ、今日もかわいいな
「やけに圭介、大人しいけどどうした?」
「そりゃあ、シエルにボロボロのところを助けられてここまで大人しくおんぶされたから精神的にダメージがやばいらしい」ボソッ
「あ、シエル、おぶったのか!?大丈夫か?傷は?」
「大丈夫」
「あのさ、場地、片思いって知ってる?」
「カタオモイ?新しい肩の病気か?」
「え。まって?圭介…お前…しらねえの???」
「俺でもしってんぞ?」
「シエル姉、場地やばい」
「……うん」
恋愛偏差値0じゃん!!
なんでしらないの??
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不思議の国の有栖さん(プロフ) - 夜空さん» 応援ありがとうございます (2021年9月23日 18時) (レス) id: 3dc8dfc09c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 不思議の国の有栖さんの小説大好きです!応援してます! (2021年9月23日 18時) (レス) @page40 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年9月20日 23時