負傷 ページ21
目が覚めると私の上でイザナが覆いかぶさっていた
おそらく痛みで気絶した私をイザナは庇ってくれたんだ
「イザナ?」
イザナは意識がなく揺らしても起きない
「真兄……どこ?」
もはや痛みで麻痺して動けない左腕をだらりとたらしながら起き上がりイザナを寝かせてあちこちを見ているしかない
口の中は鉄の味がするし最悪だ
「真兄!!」
「シエル!?イザナ!?」
「イザナが……私を庇って……意識ない……」
「イザナは俺に任しとけ……ってどうしたその酷い傷!?だれにやられた?」
「……イザナが私のせいで……リンチにあって……イザナ、殴られたり、蹴られたの……
私は切られて……あぶられた」
「とりあえずこのタオルを巻いておくからな!!今すぐ二人共、病院にいくぞ」
「ごめんなさい……」
私の頭の中は真っ白になっていた
「謝るな。お前のせいじゃない」
「真兄…でも」
「気にするな。これはお前らを襲った奴らのせいだ。いいな?」
「うん」
でもあの時、いわなきゃこんなことには……
「真兄、なんで怪我したか、マイキー達には絶対にいわないで」
「シエル……」
「傷は隠せないと思うから事故ってことにして」
「わかった。あいつらにはごまかしておく」
369人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - 夜空さん» 応援ありがとうございます (2021年9月23日 18時) (レス) id: 3dc8dfc09c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 不思議の国の有栖さんの小説大好きです!応援してます! (2021年9月23日 18時) (レス) @page40 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年9月20日 23時