苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ2)

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母親との別れページ2

「いい？エマ、シエル。ママはこれからとっても遠くに行かなきゃいけないの」

「だから、シエルとエマはじいじの家に行ってて頂戴」

「エマ、お姉ちゃんのいうことはちゃんと聞きなさいシエル、エマのことは任せたわよ」

「いつ迎えにくるの？」

「用事が終わったらね」

最後にみたのはいつもよりおしゃれで綺麗なお母さんだった

……好きな男の人のところに行くために子供を捨てた仕方のない母親だった

「シエル姉、うち、ママの気持ち知ってるよ。ママ、うちらのこと嫌いなんでしょ？」

「…そんなことない。お母さんは恋しか出来ない困った人だからこういうことしか出来ないの。エマはお母さんと似てるから嫌われてないよ」

どうして、私はエマとそっくりじゃないの？

でも、そんなことエマに迷惑だよね…

エマの髪型と目にしたいっていったら気持ち悪いよね

「シエル姉もうちに似てるから大丈夫だよ！うちは大好きなシエル姉がいるから大丈夫！」

うっ！

妹の笑顔が心に刺さる！

やはり姉にとって妹は癒しだし、眩しい……

…イザナ、大丈夫かな

孤児院でいじめられず元気にしてるいいけど

いつも喧嘩して傷ばかり作ってるイザナが心配だな……