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引っ越し ページ1
「これで最後……っと」
額に汗をかきながら部屋の端に腰を屈める。
窓を開けているのに真夏のせいでより蒸し暑い。
ひと通り運んだダンボールを目にため息が出た。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
長年勤める会社の上司から告げられたのは転勤。
何かやらかしたか、と胸に手を当てるが何も無い。
そんな私の姿に上司は大声で笑いながら言った。
「優秀だから向こうが引き抜いたんだよ。いや〜参ったね、ここにずっと居てほしいんだけど、上の命令だからねぇ」
「は、はあ。そうですか」
何故か同席していた社長にも激励されて焦った。
部屋を出てオフィスに戻るとお別れ会だった。
その夜は翌日のことなんて考えずに飲んだ。
昨日の朝は辛かったなあ。
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作者名:榊 リョウ | 作成日時:2019年8月13日 19時