絵 ページ6
ペタ、ペタとキャンバスに絵の具を乗せていく音だけが部屋に響いている。
私の家にフリーナと2人でいるのに笑い声が絶えることは珍しく、何だか変な感じがする。
先日フリーナに「ボクの絵を描いてみてくれないかい？」と頼まれたため、フリーナには出来るだけじっとしてもらうことになったのだ。
『完全に動いちゃいけないわけじゃないから、リラックスしてて大丈夫だよ』
「いや、今フォンテーヌで1番人気の画家であるAに描いてもらうのだから、真剣にしたくてね」
確かにキリッとした表情だけど、これでは以前の水神フリーナ様の絵を描いているようだ。
今は友人フリーナの絵を描いているのだから、もっと柔らかい表情が見たいな
『フリーナ、今ハマってる物とかある？」
「うーむ、そうだね。女王の栄冠という小説が好きで、続きをずっと待っているんだ。あの小説のような王道の物語は何度読んでも飽きないからね！」
好きな物の話をしているからか、先程より柔らかくて活き活きとした表情になった。
瞳を輝かせてにこやかにしている姿が本当に愛らしい。
『小説かぁ、いいね。私も今度読んでみるよ』
「本当かい！？嬉しいなぁ。ぜひAの感想を聞かせてくれ！」
リラックスしてくれたみたいで、
いつも通りの笑顔でお喋りに夢中になっている。
フリーナが晶蝶マドレーヌを食べたり、うとうとしたりしているうちに、無事絵が完成した。
『フリーナ、完成したよ』
「本当かい？…わぁ……っ」
目を輝かせている所を見る限り、期待に応えられなかったわけではないと思うけど、
どうしてかフリーナが黙りこくってしまった。
『ど、どこか直してほしい所とかある……？』
「ううん！えぇと…。キミから見たボクは、演技をせずに心からこんなに幸せそうに笑っているんだな、と思って。嬉しくなってしまったんだ」
これまで演技をしての生活だったからか、心から笑っているだけでも彼女にとっては特別なことなのかもしれない。
『フリーナはいつも楽しそうに笑ってるよ。これからももっと笑顔が見れたら嬉しいな』
「そ、そうかい…？えへへ」
照れ隠しからか、最後の1つのマドレーヌをフリーナが食べてしまった。
『手作りなんだけど…美味しかった？』
「えぇ!?美味しかったよ…今度は一緒に作らないかい？」
そんな約束をしている内に、部屋の中に楽しげな声が響いた。
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みずな(プロフ) - あくのさん» 私も書きながら1人で喜んでいました、フリーナ様可愛いすぎますよね。その星はおそらく私の口角ですね、フリーナ様の目にも届くような星になれるように日々精進します、コメントありがとうございます！ (3月24日 22時) (
レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - バレンタインの話を見て、え、もしかして…！？とか一人で喜んでたんですけどまさか本当にそうだったとは…頑張って思いを伝えようとしてるの可愛い……これからも全力で応援させていただきます！！ あと夜空に見たことない星があるんですけど作者様の口角ですかね？？ (3月23日 21時) (レス) @page16 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 水神の笑顔が生きがいさん» お名前に大変共感しました…!!!ありがとうございます、物凄く嬉しいです！励みになります〜！ (3月12日 21時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
水神の笑顔が生きがい - 好きです。（真顔）これからも頑張って下さい！ (3月12日 6時) (レス) @page7 id: 5793d7438b (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 作者です。この場を借りてお礼を言わせて下さい。100%自己満足で書いていた作品なので沢山の評価等頂けて驚いています。リクエスト等ありましたらお答えしますので、気軽にコメントお願いします。この作品で少しでもフリーナ様の魅力を伝えられたら嬉しいです。 (3月8日 22時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずな | 作成日時：2024年3月7日 17時
