旅支度 ページ11
『これはいらないんじゃない……？』
「そんなぁ！稲妻の温泉で浮かべる予定だったのにぃ…」
もうすぐ約束していた稲妻旅行の日なので、
2人で旅行の支度をしていたのだが。
フリーナの荷物が目を見張るほどの大きさで、荷物チェックをしたところ色々と問題点が見えてきた。
温泉に浮かべるアヒル、携帯型バブル発射機、以前あげた花冠……旅行に持っていくには合わなさそうな物が次々とカバンから出てくる。
整理してみるとほとんど必需品だけが残り、
荷物の大きさも丁度よさそうなくらいにはなった。
「大分少なくなってしまったね…………」
しょぼくれるフリーナを見ていると
良心が痛むけれどそんな姿も可愛らしい。
『稲妻に行くんだし帰りは璃月も見て回るんだから、きっとお土産でいっぱいになるよ』
｢そっか！ふふん、そう思うと悪くないね！」
カバンから出した不要なものを片付けていると、
視界の端で何かがキラッと光った。
『わぁ、綺麗な石…宝石？』
光の正体は綺麗な澄んだ青色の石だったようで、
シャンデリアの光を反射して青い光を放っている。
しばらく見ていると、
フリーナの焦った声が聞こえてきた。
「わあぁ！えっと、コホン！A、それを返してもらってもいいかい？」
『もしかして大切な物だった？素手で触っちゃってごめん』
指紋を付けないように手渡すと
安堵した表情で微笑んでくれた。
「探していたものだったんだけど、まさかAが見つけてくれるとはね、ありがとう！」
綺麗な笑顔だけれどどこか陰りがあって、
少し寂しい気分になってしまった。
〜
活気ある市場にはガヤガヤと声が響き、
潮風が髪を撫でて行く。
初めての璃月港に気分が上がらないわけがなく、
つい早口になってしまう。
『フォンテーヌのものとは違った感じだけどあれも船だよね？大きいなあ。あの赤いのは提灯だよね？本物は初めて見た……』
｢喜んでくれて嬉しいけど、璃月を観光するのはまた後日なんだよ？楽しみは後にとっておかないと｣
旅行一日目は璃月港の宿に泊まって、2日目は早朝の船で稲妻に向かうことになっている。
稲妻観光が主な度の目的だけど フォンテーヌでは見たことの無い景色に胸が踊らされ、
フリーナが旅行の楽しさとはまた違う企みで目を光らせていることに気が付かなかった。
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みずな(プロフ) - あくのさん» 私も書きながら1人で喜んでいました、フリーナ様可愛いすぎますよね。その星はおそらく私の口角ですね、フリーナ様の目にも届くような星になれるように日々精進します、コメントありがとうございます！ (3月24日 22時) (
レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - バレンタインの話を見て、え、もしかして…！？とか一人で喜んでたんですけどまさか本当にそうだったとは…頑張って思いを伝えようとしてるの可愛い……これからも全力で応援させていただきます！！ あと夜空に見たことない星があるんですけど作者様の口角ですかね？？ (3月23日 21時) (レス) @page16 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 水神の笑顔が生きがいさん» お名前に大変共感しました…!!!ありがとうございます、物凄く嬉しいです！励みになります〜！ (3月12日 21時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
水神の笑顔が生きがい - 好きです。（真顔）これからも頑張って下さい！ (3月12日 6時) (レス) @page7 id: 5793d7438b (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 作者です。この場を借りてお礼を言わせて下さい。100%自己満足で書いていた作品なので沢山の評価等頂けて驚いています。リクエスト等ありましたらお答えしますので、気軽にコメントお願いします。この作品で少しでもフリーナ様の魅力を伝えられたら嬉しいです。 (3月8日 22時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずな | 作成日時：2024年3月7日 17時
