朝寝坊 ページ2
鳥が鳴く声がして瞼を開けると、隣にはフリーナがすやすや眠っている。
時計を見るともう10時で、昨日2人で夜更かしをしたから寝坊したんだなぁと分かった。
フリーナも私も今日は予定が無いから、このままのんびりしていても大丈夫。
フリーナの髪に手を伸ばして撫でてみると、ふにゃりと嬉しそうに目を細めた。可愛い。
頬を撫でてみると、くすぐったそうに擦り寄ってくる。可愛いがすぎる。
そろそろ起こしてあげようと思ったけれど、
フリーナが可愛すぎて起こしたくない。
先に私だけ朝の支度をして、終わったらフリーナを起こしに来よう。
そう思いベッドをおりると、腕を掴まれる感触がした。
「A、?どこかいくのかい…?」
フリーナが薄く目を開けて、私の腕に抱きついている様子は天使にすら劣らない可愛さだ。
声は寝起きだからか普段より掠れていて、それもまたとても可愛い。
『朝の支度をして来ようと思って。朝ごはん、食べれそう?』
「うん…ボクももう起きるとするよ……」
まだ眠そうな目を擦りながらベッドからおりて、きゅっと手を繋ぐ。
朝食と昼食を兼ねたような時間になってしまったから、2人であたたかい野菜スープを食べた。
美味しい、と微笑む彼女が何とも愛らしい。
「パスタ以外の物を食べたのは久々だよ。本当にAの料理は美味しいね。」
『ありがとう…でもちゃんとパスタ以外の物も食べてね、レシピは教えるから』
簡単だからかパスタばかり食べている彼女が心配ではあるけれど、一生懸命に自炊をしていると考えるととても偉く思えてくる。
「ごちそうさま。はぁ、本当に美味しかったよ!」
そう言って笑う彼女の表情は、演じていた頃よりもずっと柔らかい。
いっそ彼女のご飯を私が毎日作りたいと思ってしまうほど可愛らしい。
2人で並んで歌いながら食器を洗って、
お互いの服を選び合って着替えを済ませた。
フリーナの髪を梳かしてアクセサリーをつけてあげれば、朝の支度はカンペキ。
「もうお昼も過ぎてしまったけど……今日は、2人で何をしようか?」
何を提案したら彼女はもっと笑ってくれるかな、と考える時間すら、愛おしい。
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みずな(プロフ) - あくのさん» 私も書きながら1人で喜んでいました、フリーナ様可愛いすぎますよね。その星はおそらく私の口角ですね、フリーナ様の目にも届くような星になれるように日々精進します、コメントありがとうございます! (3月24日 22時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - バレンタインの話を見て、え、もしかして…!?とか一人で喜んでたんですけどまさか本当にそうだったとは…頑張って思いを伝えようとしてるの可愛い……これからも全力で応援させていただきます!! あと夜空に見たことない星があるんですけど作者様の口角ですかね?? (3月23日 21時) (レス) @page16 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 水神の笑顔が生きがいさん» お名前に大変共感しました…!!!ありがとうございます、物凄く嬉しいです!励みになります〜! (3月12日 21時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
水神の笑顔が生きがい - 好きです。(真顔)これからも頑張って下さい! (3月12日 6時) (レス) @page7 id: 5793d7438b (このIDを非表示/違反報告)
フリーナ様Love(プロフ) - 作者です。この場を借りてお礼を言わせて下さい。100%自己満足で書いていた作品なので沢山の評価等頂けて驚いています。リクエスト等ありましたらお答えしますので、気軽にコメントお願いします。この作品で少しでもフリーナ様の魅力を伝えられたら嬉しいです。 (3月8日 22時) (レス) id: 3424fe9de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずな | 作成日時:2024年3月7日 17時