４恐怖と哀れみ ページ4
一方、男は甲板の手すりに立ったかと思うと、更に山賊たちを見下しながら不適に笑みをこぼした。
「冥土の土産には十分か…ココで死んでけよ」
「おめぇら、ぶっぱなせー！」
「Room…」
山賊たちが動き出したと同時に男の手から放たれた球体に山賊たちは包まれた。
「な、なんだ…!?」たじろぐ山賊たちに頭が一喝する。
「何でもねぇ、ただの目眩ましだ！」
山賊の中の一人が口を開いた。
「ヒッ…お頭ぁ！あのドクロマーク。どこかで見たことがある面だと思ったら、こいつ、船長トラファルガー・ローです！賞金額２億越えのルーキーっすよ！！死の外科医の異名を持つハートの海賊団」
「…今頃気付いても遅いっての」
キャスケット帽の男が手すりに肘をつきながら、その様を傍観する。
「死の外科医っ！？」
「っ、それがどうしたぁ!!やられる前に止めをさせば済む話だろー！」
青ざめ愕然するもの、回避しようと逃げ惑うもの、蒼白しながらも発狂する頭。
そんな乱れだした山賊たちを見下しながら、小さくため息をついたローはゆっくりと目を瞑り、直ぐに見開いた。
「…アンピュテート(切断)」
ローが長刀を抜くと、球体の中を疾風が吹き荒れた。
次の瞬間、山賊たちの体は血こそ吹き荒れていないが、それぞれバーツが別々に切り外され、
足から足が生えていたり、股下から更に足が生えていたりと奇妙な体へと変貌していた。
「なんだっ!これは!??」
「足がっ…足が３本あるっ!」
「そりゃあ、おれの手だ！じゃあ、この手は誰のだ？」
「俺の体が無ぇえええ!!」
口々に叫んでいる山賊たちの姿があった。
フッ…と鼻で笑った男は手すりを降り、山賊たちへと背を向ける。
いつの間にか男の横にはPENGINと書かれた帽子をかぶった男が歩み寄っていた。
「とどめはささないんです？」
「いずれ来る…夢を見させるべきだ」
そう男が呟く後ろでは変わらず山賊たちが喚いている。
「確かにあの体じゃ時間の問題か」
(生き地獄ほど怖いものは無いな)と我ながら船長の残忍さに感心する帽子の男。
細身の男は、片方の口角を上げながら不敵に笑うと、医務室へと後にした。
「出航だ…」
細身の男の一声を合図に、海賊たちは再び潜水の準備へと取りかかった。
→next.
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
