26 出迎え ページ28
ガチャ……
再び扉が開くと
先ほど店内でローと話をした
代わりのバーテンダーであった。
「あれ？みーっけ」
その後ろからも
数人の男たちが連なって出てきた。
「お客さん。困りますよー。うちの従業員いじめちゃあ…それに過保護は嫌われるって言ったでしょ？？」
黙って見つめるローとA。
何の話だ？とAに至っては首を傾げている始末。
グイッ！！
『わっ！？』
「まだまだ夜は長いんだから。遊んでいきましょ？癒されたいでしょ？？」
そうAの腕をつかんでいたバーテンダーは強めにAを後ろから抱き締めるように引き寄せた。不意に引っ張られ、ローとの手も離れてしまう。
『ちょっ…ちょっと』
そのまま壁際まで引っ張られると、連なって出てきた一部の男たちが近寄ってくる。
『やめて下さい！！』
「そんな怖がらないでよ。悪いようにはしないからさ」
耳元で声をかけるバーテンダーに
気持ち悪さを感じるA。
数分前 顔を赤らめていた
自分に呆れてしまう。
バーテンダーから髪を掬いとられるも
後ろから抱き締められていて
力強く拒めない。
A(あれ？なんで。力入んないの…)
普通ならはね除けられる力くらい持ち合わせているAであるが、上手く力が入らない様子。
次第に男たちもクスクスと笑いだす。
「美味しかったでしょ？僕特製カクテルは♪」
その一言で全てを察するA。
『ひどい！！何か盛ったのね』
「いいえ。ただ僕は癒してさしあげようともてなしを」
怪訝な顔を浮かべるAにニヤリというような笑みを向けるバーテンダー。
男たちの手がAへと伸び、触れそうな寸前でスルリと長刀が間に入り込んでくる。
ﾛｰ「悪いが…返してもらう」
「おい、おい。お前の相手は俺だろ？」
見るとローの後ろには後から来たバーテンダーと男たちが囲み始めていた。
ﾛｰ「生憎、そんな暇じゃねぇ」
「女の前で逃げ腰かぁ？？」
バーテンダーは笑いながら、ローへと襲いかかる。その一言を合図に男たちも一斉に動き出したのであった。
一般人といえど、人数が人数。
しかし、ローにとっては赤子相手みたいなものだ。先ほどよりも強まった殺気にAも慌て始める。
ローは海賊船の船長だ。
集団相手といえど、勝利は明確。
ただ店内はクルーたちが楽しんでいるのだ。
さすがに自分の為とはいえ
ココで騒ぎを起こすのは申し訳ない。
『ローさん！待って待って！！』
→next.
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
