13コックの計らい ページ14
「そうそう！せっかくだしよ？//」
未だ頼を赤らめながらシャチがベポに便乗する。
『ありがとう、ベポさん。シャチさん』
Aは2人それぞれに顔を向け、礼を述べる。
『でも、約束は約束だし……』
「出来たぞー！まぁ朝飯食ってからにしてくれよ。後片付けがこっちは大変なんだ！な？食べてってみてよ。Aちゃん」
Aが言葉に詰まっていると
コックが割り込んできた。
手懐けようと奮闘していたシャチや気に留めていたべポと同様に、日々をご飯を与え続けていたコックも寂しさを感じていたのだ。
それを合図に、クルーたちも席へと着き
朝ごはんを食べ始める。
「どうだぁ？猫飯以上に上手いだろ？」
『はい！こんな事なら早めにバラしてしまえば良かったです…』
「本当だよー勿体ないなぁ！」
場違いなAとベポの発言にハート海賊団の食堂は笑いに包まれた。
朝食を終え、各自思い思いに過ごす。
島到着までは人間の姿でという条件で
Aに自由な時間が与えられた。
一人甲板で髪をなびかせるはA。
どうやらこの場所はお気に入りらしい。
その横に男が一人近づいてくる。
「よ…よぉ//」
どこかぎこちなさが感じられる声かけである。
『びっくりした！？…シャチさん、どうしたんです？』
Aの隣りに現れたのは、これまたキャスケット帽を深くかぶったシャチであった。
今朝のこともあり、未だ照れているらしい。
『…なんか、いつもより帽子深くありません？』
シャチの方を見つめて、ケラケラ笑うA。思わず、シャチは声をあらたげる。
「うるせぇよ//」
『あ、ごめんなさい』
怒らせたと思うAは直ぐ様謝るが…
実際のところ、ただ単に照れているだけだ。
海風に揺らされる白銀色の髪はキラキラと色を変え、その様はまた虎の姿と違った美しさを醸し出していた。
更にはAから向けられた優しい笑顔。
見とれない訳が無い。
「…いやそれより、どうするんだよ。もう一緒に航海しないのか??//」
『それは…今まで本当にお世話になったのに、恩知らずでこめんなさい。』
そう言って、Aは深々と頭を下げる。
「なんか目的あって旅でもしてるのかよ？何もなけりゃあーさぁ…」
『それは………』
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
