２負うもの ページ2
パン！パァン！！
その合図を筆頭に、山賊たちは虎目掛けて、銃をぶっばなす。
間一髪、山賊たちの銃撃から虎は逃げ切るかのように、駆け出した。
そう…それは
虎の後ろに広がる崖に向かって……
トンッ…
「あんにゃろう！死にやがったかっ!??」
山賊たちは一見、呆気にとられていたが、頭の合図で下へと急ぐ。
「あのやろう。なめた虎だ。まるで人間みてぇだな。」
虎は、危機一髪で崖下の小さな岩を踏み台にして、浜辺と降り立った。
着地と同時にバランスを崩し、もがいているように見える。
「毛並みだけじゃね。賢けぇ虎だ！直ぐ買い手が見つかりゃ、大金だぁ！野郎ども行くぞ！」
意識が朦朧としていた虎の体に、山賊たちが駆け降りてくる地響きが伝わってくる。
ドッドッドッ！！…
生命の危機を感じた虎は、よろめきながらも体を起こし、歩み始める。
「あそこに居たぞ」
虎が振り返ると、山賊たちはもう崖下へと移動し、虎の姿を見つけるとここぞとばかりに走り出していた。
次第に虎も最後の力と言わんばかりに、歩みを早める。
浜辺を走る一匹の虎と、山賊たち。
曲線を描く沿岸の先には、出っ張った岩肌があった。
入り組めば少しは攻撃を防げると考えた虎は、岩肌へと飛び上がる。
ズサァァッ！！
普段であるとなんら困難でもない高さであるが、源死の状況にある虎の足では着地する衝撃でさえダメージが大きい。
しかし、そこで虎は目の前に広がる黄色い潜水艦をつけた。
まさに船は潜水しようと準備に動き始めたばかりである。船内は乗り手で賑わっているようであったが、山賊から逃れようと思う虎には、そんな事は開係ない。
迷い無く、虎は最後の力を振り絞り
高らかにジャンプした。
パパァァアン！！
それと同時に鳴り響く銃声。
赤い血しぶきをあげながら、甲板へ体をぶつける虎。
ズサァァァア！！
『なっなんだぁ！？』
突然の事態に騒ぎ慌てる乗組員。
「やった！しとめたぞぉ！」
先頭で虎を仕留めたと歓声をあげる山賊の男たち。
→next.
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
