７勇気の一歩 ページ7
ハートの海賊船に虎が乗り込み、一週間が過ぎた。
次第に虎の体力も回復し、船内を歩き回るようになった。
そんな中、虎を手懐けようと精を出す男が一人。
「トラー？？あれ？船長、虎は何処行ったんすか？」
「………」
「いやん、冷たい♪」
「…Room」
「いやいや！冗談っすよ！！失礼しました〜」
キャスケット帽をかぶったシャチである。
本人は虎を手懐けようと意気込んでいるが、クルー達からは逆に虎に懐いていると言われていたりする(笑)
そうとは知らず、今日も船内を探し回る。
「あ、ペンギン！トラ見なかった？」
「おい、シャチ。仕事があるだろ？」
「いいじゃないっすか。今 休憩中なんすよ」
「それ、さっきも言ってたけど？」
さすがのペンギンもあきれ返る。
「はは…」
「しかし、毎日毎日お前も頑張るなぁ。野生なんだから手懐けるなんて厄介だぞ？」
「まぁねー」
「…仕方ない。 あと15分だからな。」
「さっすが、ペンギン♪」
軽く鼻歌を口ずさみながら、歩み進めるシャチ。
船員に出会う度にトラの居場所を尋ね
どうやら甲板へ居たらしい。
虎が乗り込んでからというもの
浮上している事が増えていた。
甲板へと向かうと、そこには銀色の毛並みを海風になびかせた虎の姿があった。その姿は更に美しさを醸し出していた。
「トーラ！ここに居たのか？」
トンッ…
「ガゥ……」
「お、おい………」シャチにも緊張が走る。
眠りの効害をされ、不機嫌そうに体を起こした虎であったが、シャチの姿を確認すると暫く見つめ合う。
「ん〜……まだ慣れないか？」
眉をへの字に曲げてシャチはため息交じりに呟く。
そう、虎が一人で歩きまわれるようになってからというもの、虎は常に単独行動をするのみ。
ただ一人で船内をうろつき、食事や夜になると船長室へと戻り、定位置のタオルケットに居座る。
船員へ懐くことは無く、治療以外では、誰一人とて銀色の毛並みに触れる事さえなかった。それは船長をも然り。
無論、シャチも一定の距離を開けて座ることが精一杯であった。
しかし、そんなシャチのアタック生活に
大発展が起こる。
いつものように少し離れた位置に腰を降ろすと、すぐに虎が動き始めた。
→next.
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
