24企み ページ26
-ロー視点-
なんなんだ。さっきから…
隣りの女は
俺に触れようとしてくる。
席についてすぐ女は触れてきた。
単なる油断でしかなかった。
あいつらが久々に飲みたいと言ったから
完全に任せていたが…
まさかこの店だとは。
よりによってAも一緒だってのに
シャチ達を見てみると
間抜けな顔して楽しんでやがって
言うに言えねぇ。
『私ちょっとお手洗いに』
そう言って席を立つA。
「ね、お兄さんも飲んで」
気づいたらAの姿を目で追っていたのか、隣の女が俺の視野に割り込んできた。
やっぱり変な情が湧いたもんだ。
気になって仕方がねぇ。
グイッと酒を飲み進めては
女達はすかさず酒を注いでくる。
周りを見るとクルー達は大分
出来上がっていた。
遅い。
トイレに行ったにしては遅せぇ。
「ちょっと行ってくる」
席を立ち、トイレに行くふりをして
Aの姿を探す。
あ、いた…………
あのやろう、なにしてやがる
カウンターで顔を赤らめ話しているAの姿を見つけた。
何故かイラつきながら
カウンターへと足を進めようとすると
バーの男がAの元に寄り添い
裏へと消えていった。
おい、まじかよ……あのばか。
少し焦りながらカウンターへと近寄ると
直ぐに代わりのバーテンが出てきた。
「おい、俺のツレを知らないか？」
まるで仮面のような笑みを浮かべながら
男は俺を見つめていた。
「はい？ツレとはどういった方です？」
「この下品な店に似合わねぇ能天気な女だ」
俺の悪態にもバーテンの男は
顔色変える事無く言い放つ。
「あいにく私は先ほど出勤しましたので把握致しかねます。申し訳ございません」
気に喰わねぇ野郎だな…
「…見間違いならいい」
そう言い残し、俺はAが消えていった裏へと歩きだす。
「いえ、お客様。それはご遠慮ください。関係者以外立ち入り禁止です」
すかさず男は俺の前へと立ち塞がる。
「俺はアイツの保護者だ。何かあれば容赦はしねぇ」
ドカッとぶつかりながら男の脇を通りすぎる。
「過保護は嫌われますよ？」
すれ違い様に嫌味な奴だ…
ガチャ……
裏へと繋がるドアを開けると
そこは薄暗い廊下だった。
あいつの気配はねぇ。
だが、こちらに消えて行ったのは確実。
廊下を突き進み、途中の部屋も確認しながら
足を進める。
どこだ？
どこに消えやがった？？
→next.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
