23お一人様 ページ24
トイレへ行き、用を済ませる。
Aがホールを見回してみると、
どのテーブルのクルー達も盛り上がっているように見えた。
ふと右奥を見ると
カウンターを発見する。
バーテンダーの人がチラリとAを見る。
Aが会釈すると
バーテンダーは"どうぞ"というように
カウンター席を手の平で指し示した。
行動の意味を理解したAは
ロー達のいるテーブルへは向かず、
カウンターへ歩み寄る。
『あのコチラ良いですか？』
カウンター内に居るバーテンダーに声をかける。
「いらっしゃいませ。可愛いお客様」
そう言って、微笑まれる。
優しいニヒルな笑みに自然とAの顔も赤くなる。
「何か飲まれますか？」
『あまりこういったお店来たことがないので』
「そうでしょうね。見ていたらわかります」
『ですよね。飲みに行こうって言われてついてきたなんですけど』
カウンターに乗せた自分の手元を見ながら答えるAに手際よく、出来た飲み物を差し出す。
「はい、飲みやすいと思いますよ。貴方をイメージして作りました」
『ありがとうございます//』
チビチビと作ってくれたカクテルを飲んでいく。
『美味しいです』
他愛もない話で飲み進めていく。
『…(なんだろ。ヤケに頭がクラクラする)』
「どうかしました？」
『いえ、ちょっと酔っただけです』
暫しの沈黙の後、バーテンダーは口を開いた。
「…………でも良かった。彼らに感謝しないと」
『え？』
「こうして出逢う事が出来ましたから」
『…//』
瞳を見つめながらのストレートな言葉に思わずAの顔も赤くなる。
『ま、またまた。お上手ですね//』
「いいえ。本当ですよ。一人で過ごさせるなんて勿体ない。僕ならほっておかない」
『は、はぁ…//』
あまりの褒め続きになのか
単に酔いが回ったのか
はたまた…………
Aの頭は先ほどよりも激しく
クラクラと回ってきたのだった。
「大丈夫ですか？ちょっと酔い醒ましに行かれますか？慣れない雰囲気にも酔われたのかも」
そうバーテンダーはカウンター内から出てきてAに寄り添う。促されるまま店裏へと消えていった。
→next.
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
