16話し方 ページ17
ローの後ろを
慌てて追いかける足音が
１…２、３、４つ。
一向が町へと続く道に着いたところで
ふとローが振り返った為、
皆で立ち止まる。
「おい、なぜ増えてる……」
明らかに不機嫌そうな表情を浮かべるロー。
「キャプテン、Aちゃんがね。キャプテンと2人だと緊張しちゃ…」『いや、ベポさん！言わないで恥ずかしいから！！』
慌てて止めに入るも時すでに遅し。
「緊張？そんな玉か？？」先程の交渉の件を思い返し、厚かましさから想像出来ないと言いたげである。
『しょ、初対面なんですから、仕方がないじゃないですか//』隣りに居たペンギンの腕を掴んだかと思うと、盾にするように隠れる。
「ずっと顔会わしてただろ」
『あれは虎の姿ですー！！』
言い返すべく、再びペンギンの腕を掴みながら、顔を覗かせ、二人は睨み合う。
掴まれたかと思えば揺さぶられ
始めはドキッとしていたペンギンであったが、次第に呆れを隠せない。
「いや、俺挟んでケンカしないでください」
「行きましょ？買い出しっすよね」
シャチも助け船を出し、再び町へと歩み始める。
「ねぇ、Aちゃん。せっかく人の姿になったんだから、お話しようよ」
『…いいですけど//』
「なに？恥ずかしいの？」
ニヤつくシャチ。
『こう見えて人見知りなんです』
「いや、がっつり馴染んでるよ」
思わずつっこむペンギン。
「ならさ、敬語やめない？なんか堅苦しいし、俺 苦手」ベーと舌を出しながらシャチが話す。
「確かに形から変えた方が良いかもな」
「じゃあ呼び捨て！Aって呼ぼう♪俺もベポでいいよ」
「俺もー」シャチも便乗する。
『え、それ難しいですね…//』
確かに今までAは、ローを始め〜さん付けでクルー達を呼んでいた。急に呼び捨てとは難題である。
「試しに言ってみ？」
ペンギンに促され、言ってみるも
『ベポ………にシャチ………ペンギンさん。あ//』
指を折りながら一人ずつ名を呼んでいくが、最後に再び敬語に戻ってしまった失態に顔を赤く染めるA。
頬を赤らめうつむく姿は
甲板での綺麗さとは異なり
どこか可愛らしい。
「まぁ、慣れていけばいいよ//」
「可愛い、A顔真っ赤ー！」
ベポはケラケラ笑いながらからかう。
素直さは時に人の心をえぐっていく(笑)
『言わないで//』
Aは余計に顔を赤くするのであった。
ｼｬﾁ(一人だけさん付けってのも、それはそれで良いなぁー//)
→next.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
