雨降り ページ4
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流「 A、今日雨降るよ 」
『 降らないよ、晴れてるもん 』
そんなお兄の言葉を無視した私に
神様は罰を与えたのでしょうか
A、ゲリラ豪雨にぶつかり帰れなくなりました
望は今日部活だから居ないし
家に電話してもお兄出なかったし
とりあえず濡れて帰ろうと駅のホームを飛び出した
「阿呆、やから傘いる言うたやろ、」
気づいたら大きな体の腕の中で聞き覚えのある声
『 お兄、!!』
呆れたように微笑むお兄は私の頭を軽く叩いた
流「 これからはちゃんとお兄の言うこと聞くこと 」
口調はきつくても歩幅を合わせてくれるところ
結局はちゃんと迎えに来てくれるところ
やっぱりお兄はずっと変わらずお兄だなぁって
『 お兄、いつもありがとうね、』
望が生まれてから望としか繋がなくなっていた手
久しぶりにお兄の大きな手に包まれた
流「 はよ、帰るで、ドラマ見れん、」
絡められた指はお兄の精一杯の照れ隠し
今日も私のお兄はカッコイイ
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作者名:きゃんでぃ | 作成日時:2017年6月3日 23時