バイト先 ページ3
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『 お姉ちゃん!』
そんな風に叫んでた望も高校生になって
立派に彼女なんか作っちゃって
『 Aー!!!』
なんて手を引いてくれてたお兄は
大学生になって私の知らない大人になって
少し遠くなってしまった気がする
『 大毅くーん、Aそろそろ兄弟離れ
せなあかんのかなぁ 』
そんな時に話を聞いてくれるのがバイト先の先輩
キラキラ笑顔が似合う重岡大毅くん
大「 お前の弟可愛い顔しとるもんなぁ
兄貴はどんなんか知らんけど 」
カウンターで珈琲豆を煎りながらふわふわと話す
開店一時間前のこの時間
私が大毅くんに愚痴を聞いてもらう時間
『 お兄もカッコイイよ、優しくて天然で、』
2人のこと、話し始めたら止まらない
でもそれを文句も言わずに聞いてくれるのは
大毅くんの優しさなんだろうなぁと思う
大「 まぁ深く考えんとさ、
ゆっくりでええんちゃう?その感じやと2人も
姉妹離れ出来てないと思うしさ、
俺はいつでも愚痴聞いたるで任せとき 」
ぽんっと叩かれた頭に
大毅くんの温度を感じる
それは少し感じたことのない不思議な温度と
胸が締め付けられる不思議な感情だった
『 私、兄弟離れ、できるかも、』
大「 なんか言った?Aちゃん、」
今日は何故か大毅くんのキラキラ笑顔に
吸い込まれてしまいそう
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作者名:きゃんでぃ | 作成日時:2017年6月3日 23時