弟 ページ2
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お姉ちゃんは昔から俺の手を引いて歩いてくれる
それは何故か高校生になった今も変わらない
『 望は好きな子とか居るん? 』
俺のが低かったはずの背丈はもう今じゃ
はるかにお姉ちゃんを越して
お姉ちゃんが俺を見上げる感じになる
望「 居るよ、ってか彼女が居る、」
明らかに驚いた顔、
言ってなかったしわざわざ言う必要ないと思ったし
『 あ、 そうなん、早く教えてや、』
明るく振る舞うけど何故か離れたお姉ちゃんの温度
『 じゃあお姉ちゃんと手なんて繋いだらあかんね 』
心做しか寂しそうなその声に弟として、男として
本能が働いた
望「 ええねん、お姉ちゃんは特別
あいつ俺がシスコンなん知っとるし、別に
お姉ちゃんと手繋いだところで
嫉妬とかする人やないから
俺やってお姉ちゃんと手繋いで学校行けんくなんの
寂しいもん、望迷子になっちゃう 」
真剣な空気に耐えれんくて最後ふざけたけど
お姉ちゃんはやっぱり嬉しそう
『 なにそれ 』
なんて馬鹿にしながら俺の手をとった
『 じゃあね、望、学校頑張って!』
僕のお姉ちゃんは可愛くてしっかりしてて
自慢のお姉ちゃんです
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作者名:きゃんでぃ | 作成日時:2017年6月3日 23時