平滝夜叉丸の姉やってまーす

馴れ15 ページ17

こりゃまた顔が良い人が来たもので









『わかりました。善法寺さん、七松さんよろしくお願いします。』





軽い自己紹介を受けて分かったのは


今来た6年生は

七松小平太

善法寺伊作

という人だってこと、三木ヱ門くんは気づいたらいなくなってた





ちなみに私も名乗ろうとしたら


七松くんが"あー！お前が仙蔵が言っていた育子だな！滝夜叉丸は私と同じ体育委員会だぞ！！"って言ってたから名乗んなくてもよくなった

あと"歳が同じなのになんで育子は敬語なんだ？私たちのことが嫌いか？"とも……




「小平太！育子さん困ってるから！育子さんだって人の得意不得意だってあるから…。」




なんて善法寺さんが止めてくれるが、その言い方はズルい…君もそのほんとに嫌いなのかなみたいな目やめて…


2人共あの大きな目にいっぱいの罪悪感を浮かべて見てくる…さすがにこれを断るほど酷くない人間してるはずだし、心が痛い



あと、おそらく立花仙蔵はほんとうにみんなに教えてくれたんだろう…そこはまぁ感謝

しかしその計画通りみたいな顔はやめろください




『小平太くん事達は嫌いじゃないから！…小平太くん、伊作くんよろしくね。』




村ではおじさんおばさんのお手伝い(アルバイト)と色んなお店のお助け(アルバイト)で同年代の男に免疫ないだけだから…

滝を基準に下の子しか普通に接せないだけだから…




まぁ


「うんっ！よろしくね！」

「行け行けドンドーン！！よろしくな！！」


ここに来た以上馴れないといけないのはわかってるし、名前で呼ぶくらいで笑顔になってくれるならいいだろう

しかし行け行けドンドンとは？
そのまま走って行っちゃったしおもしろい人だ



伊作くんもこれから保健室の当番に行くとこだったからまたねーって言っていなくなった






そうなると立花仙蔵と二人きりになる

あぁいやだ


とりあえず黙ってると口を開いたのはやはりあっちで






何かと思ってれば



「ここまで来て私だけ立花さんはないんじゃないかな？」





なんて誤魔化さそうとしてた本題で

ﾁｯと小さく舌打ちをして、黙ってればそのまま流せると思ってたのにと独りごちる






『はいはい仙蔵さんデスネ。』







最大限の努力、多分今日1の頑張りだわ

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山村喜三太

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