先生私を愛してください。2

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episode77


そこからまた車で2時間、家の方に帰ってきた。


色々考えて帰ってきてたらあっという間に着いた。


お母さんのところは行かないのかな？


『ん、ここ…？』


西「そう」


そこは大学病院だった。


面会の受付をして4階の病室についた。


そこには"長谷川優子"と書かれていた。


ここがお母さんの…？


西「中に入ってみようか」


『うん…』


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ



そこは目を疑う光景が広がっていた。


口や体、至る所に管を繋がられてる私のお母さんだった。


『…っ』


思わず言葉を失って涙が溢れ出してきた。



西「お父さんと一緒に事故にあって、危険な状態だったけど綾香を優先させたって。


その後お母さんは意識を失ってこの状況らしい。」


『…え？』


お母さんは自分の命より私を優先させたの…？



私を捨てたんじゃなかったの？



『お母さんっ……


ごめんなさい…


私、勝手にお母さんに捨てられたと思ってた…』



西「お義母さん、聞こえてるかは分かりませんが、お話させてください。


僕と綾香さんは生徒と教師の関係でした。


ですが、恋愛感情が芽生え始め、気づいた頃には綾香の事を守りたい、一生支えたい、、、好きになっていて…交際をスタートしました。


でも僕達は恋人同士の前に生徒と教師の関係。


卒業までお互い手を出さないと決め、卒業後から同棲を始めました。


僕も親がいません。


綾香の気持ちを全部わかってあげられるわけじゃないけど自分は1人なんだと思ってしまう寂しさ、孤独さは分かっているつもりです。


だからこそ、彼女を守りたいと思ったんです。


まだまだ未熟ですが、彼女を一生守らせてください。」


『隆弘…


お母さん…私、この人となら一生生きていけると思ったの。


今までたくさん辛いことあったけど隆弘に出逢ってから幸せなことばかりだった。


だから私、この人と結婚したい。


一生支えたい。


お母さんが目を覚ました時に幸せだってところ見せたいから…


だから目を覚まして…？


また来るね』


隆弘の覚悟、私の本当の気持ち、それがわかった1日だった。


お母さんとお父さんのことはショックだったけど、幸せになって、お母さんに会いたいな…

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