No.21 ツン、デレ…？ ページ22
「う〜……こうなったら、ボクの調査力を駆使して……」
「それはご自由にどうぞですけど、無理ですよ。」
「え？無理って？」
「さぁ？」
Aは首を傾げて世良を見る。Aの正体を知っているコナンだけは苦笑いをしていた。
「うっ、ボクの事完全に甘く見てるな？探偵を舐めたら…」
「堂々と尾行をバレた方のセリフじゃないですね。」
「うっ…！」
Aの言葉に心を刺された世良はようやく沈黙した。Aは疲れたようにしかめっ面をしながらため息をつく。
「これで用は終わりですよね？私は帰りま……」
「あ、あのAお姉さん！ゲームしない？」
帰ろうと腰をあげた所で歩美の発言が耳に入り、Aは無表情で子供達を見つめた。その目は『帰りたい』と切実に告げている。
「…………ごめんなさい、私はもう…」
「あっ、でもAさんはゲーム機持ってないですよ！」
「なんだよ、じゃあ外でサッカーしようぜ！」
「そうだね！コナン君、哀ちゃん行こう！Aお姉さんも！」
「…………………」
子供らしい無邪気な笑顔をAに向ける歩美。Aは無表情のまま見返し、そして口を開く。
「……………ごめんなさい、私運動は苦手なの。貴女達だけで行って頂戴。」
素っ気なく断ったAは今度こそ立ち上がり、玄関へ向かった。
「あっ……ちょっと、Aちゃん！」
背後から蘭が慌てて声をかける。それに立ち止まり、振り向いたAは一言。
「……でも、誘ってくれたのは嬉しい。ありがとう、今度、調子のいい時にでもまた誘って頂戴。」
言うだけ言うと、そのままAは玄関に消え、数秒の後扉の開閉音が響いた。
「おーい、ドーナツが出来上がったぞ〜ぃ……って、およ？」
直後にキッチンから現れた博士が首を傾げると、コナンはぼそっと言った。
「………ツンデレかよ。」
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文月鎖夜(プロフ) - ちょこちょこですが小説進めてます！ (2016年4月24日 14時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 神さん» ありがとうございます(*^▽^*)頑張らせて頂きます！！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
神 - 面白いです！！更新頑張ってください！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 36229bb8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます*^^*これからも世良はちょくちょく出そうと思ってるので^^* (2015年11月27日 0時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 乙です〜！世良ちゃんはやっぱり可愛いですね(( 主人公も可愛い*^^* (2015年11月26日 23時) (レス) id: 87f8bb60e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年7月8日 16時
