No.02 曲がり角 ページ3
灰色っぽいコートの襟で顔を隠しながら歩く少女＿＿＿＿Aは、歩きながらも色々と考えていた。
自分の身に起こった出来事、それは彼女自身が一番良く分かっていて、彼女一人ではどうにも出来ない事だった。
だからこうして、数少ない信頼出来る人物の一人に頼っていた。普段のAなら、こんな事は決してしない。
それに、これからどうするか。それを決めるために、Aは自分の師匠に頼った。彼女自身頼りになるという事もあるが、“彼女なら理解出来る”というのが一番大きい。
まぁ色々と考えていたAは曲がり角を曲がったところで………
ドンッ！！
「＿＿＿＿……ッ」
「うわぁっ！？」
自分よりも大きい背丈の人物にぶつかり、反動で後ろに転んでしまった。
「わっ、ごめん！大丈夫、君？」
「……大丈夫です。すみません、よそ見をしていて。お気遣いなく。」
尻餅をついたAに手を伸ばしてきたのは、ボーイッシュな髪型と雰囲気を持つ一見男にも見える女子高生だった。
その後ろには同じ制服を着た長い黒髪の女子高生と茶髪のショートヘアの女子高生がいて、こちらを見ている。
「ちょっと世良さん、何してんのよ〜。」
「あはは、反対側の道を見てたんだよ。ごめんね、君。立てる？」
「…ありがとうございます。」
茶髪の女子高生と言葉を交わすその女子高生の手を借り立ち上がったAは、一礼してそのまま横を通り過ぎようとした。
＿＿＿＿＿が、
パシッ！
「ちょっと待って。」
その手を貸してくれた女子高生に腕を掴まれて、それは出来なかった。
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文月鎖夜(プロフ) - ちょこちょこですが小説進めてます！ (2016年4月24日 14時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 神さん» ありがとうございます(*^▽^*)頑張らせて頂きます！！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
神 - 面白いです！！更新頑張ってください！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 36229bb8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます*^^*これからも世良はちょくちょく出そうと思ってるので^^* (2015年11月27日 0時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 乙です〜！世良ちゃんはやっぱり可愛いですね(( 主人公も可愛い*^^* (2015年11月26日 23時) (レス) id: 87f8bb60e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年7月8日 16時
