No.18 御令嬢 ページ19
「……あっ、A…ちゃん。」
「あ、さっきの女の子じゃない。」
阿笠宅の1階の広いリビングらしき場所に出ると、蘭と園子もAに気付いた。蘭は若干戸惑い気味だが。
「えーっと、月織……」
「月織Aです。別に覚えて頂かなくて結構ですよ。」
貴女とは殆ど関わらないでしょうし、と園子に対し心の中で思いつつ、Aは平然とした様子で伝えた。まぁ、その様子にお嬢様の園子はピキピキッと頬を引きつらせるのだが。
「な、何この娘……まさかガキんちょ共みたいに生意気なの……？」
「そ、園子、初対面でそれは失礼だよ…」
「生意気だと思うならご自由に。それより貴女方が私に用があると言うので態々来たのですが？」
「態々ってぇ…！わかったわ、こいつもこのガキんちょ共と同じガキんちょね！」
「そっ園子！」
「言ってる意味が不明ですけど、大丈夫ですか？」
「なっ、こんのガキ〜〜…！」
「さっきからガキガキと言いますが、私と貴女は精々2,3歳の違いですよ。もう少しものを考えてから喋ったらどうですか？」
「はああああ！？むっかついたわもう！！中学生と高校生の違いを教えてやる！！」
「ちょっと２人共！落ち着いてよ！」
「私は別に騒いでませんが。」
「もぅ園子〜〜！」
「何で私だけが怒られんのよ！？生意気なのはそっちのガキで…」
「ガキガキって騒ぎ立ててる方がよっぽど子供っぽいと思うけど？」
「園子姉ちゃんその辺にしときなよ…」
徐々に口論になり始め、いよいよ園子が我慢できなくなった辺りで2階側から灰原とコナンの声が聞こえてきた。
見れば、階段から２人が下りてくる所だった。まぁ２人からすれば、園子がただ単にAの言葉に勝手に怒っていただけなのだが。
「そうだよ。ボク達はその娘と喧嘩するためにここに来た訳じゃないんだしさぁ、ちょっと落ち着きなって。」
「園子姉ちゃん、相手は中学生だよ？もっと大人になって…」
「うるっさいわねこのガキぃ！わかってるわよ！」
キーキー騒ぐ園子。Aは極力黙っていたが、ふと呟いてしまう。
「………猿みたい……」
「あ"ぁ"！！？？」
どうやら聞こえたようだった。
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文月鎖夜(プロフ) - ちょこちょこですが小説進めてます！ (2016年4月24日 14時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 神さん» ありがとうございます(*^▽^*)頑張らせて頂きます！！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
神 - 面白いです！！更新頑張ってください！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 36229bb8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます*^^*これからも世良はちょくちょく出そうと思ってるので^^* (2015年11月27日 0時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 乙です〜！世良ちゃんはやっぱり可愛いですね(( 主人公も可愛い*^^* (2015年11月26日 23時) (レス) id: 87f8bb60e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年7月8日 16時
