No.12 幹部 ページ13
「え、？清くないってどういう…」
「別に。汚れ仕事をしてきただけです。」
興味無さそうに言うAは、また呆れたような表情で再度切り出した。
「有希子さん、本当に話を戻してもいいですか？」
「あっ、ごめんね！さぁ新ちゃん、あとは他の部屋に行ってて。」
「あー有希子さん、すみませんがその子には少し話す事が。」
「え？なぁに？」
「手早く言えば、これからの私の住居の事です。勿論仮住居は持ってますが、流石にこの姿で住む訳にはいかないでしょう。この辺りの住居の事ならその子にも聞きたいので。」
「じゃあ、それに協力すればいいのか？」
「出来ればで結構よ。手続きとかはどうにでも出来るから。」
「どうにでもって、お前は組織の中じゃどういう状況になってんだ？」
「失踪じゃない？まだ仕事は続けるつもりだし。」
「………、な！？続けるって、組織は辞めないのか！？」
「当然よ。そうした方が追っ手は減るでしょうし、貴方達の保護も続けられるかもしれないし。」
「危険だと思わないのか！？」
「危険って、私を誰だと思ってるの？組織の全情報管理権持ってるのよ。私一人のデータ、少しいじるくらい普通よ。」
「……………は？」
「聞こえなかった？私は組織の情報管理の一任……いえ、全任といってもいいわね。そこを担ってる役割なの。だから貴方達の情報も操作できたし、組織にとって消えられると困る存在。」
さらっと語るAにコナンは驚きが隠せず、取り敢えずこれだけは聞き返した。
「…………取り敢えず、お前は組織の………幹部、なのか？」
「えぇ、他の幹部とはほとんど面識無いけどね。」
「…………………」
目を丸くして呆然とするコナンにAは呆れ顔をする。つくづく組織が絡むと冷静さの欠ける子だ、と。
「まぁそんな事どうでもいいんです。それで何処かいい所を教え……
ピンポーン
………てもらえなさそうですね。」
ハッとするコナンの横でAはため息をついた。そして思う。
「(本当に、つくづくタイミングの悪い人達だ。)」
ガチャッ
「………おや、どうしたんですか、皆さん揃って。」
「「「おじゃましまーす！！！」」」
「すみません突然……」
「悪いのぅ……」
出迎えた沖矢に対する訪問者達の返答を聞き、Aは再度ため息をついた。
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文月鎖夜(プロフ) - ちょこちょこですが小説進めてます！ (2016年4月24日 14時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 神さん» ありがとうございます(*^▽^*)頑張らせて頂きます！！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
神 - 面白いです！！更新頑張ってください！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 36229bb8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます*^^*これからも世良はちょくちょく出そうと思ってるので^^* (2015年11月27日 0時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 乙です〜！世良ちゃんはやっぱり可愛いですね(( 主人公も可愛い*^^* (2015年11月26日 23時) (レス) id: 87f8bb60e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年7月8日 16時
