〖CR〗短編集

love at first sight / うるか ページ8

　


　

　
　











『おいうるか！帰ったらモンハンな！』



　



「は、ちょ掃除サボんな!!!」






　

それじゃお先〜とありさかと2人で逃げる後ろ姿をため息をつきながら俺は見送った
　









「俺一人ま？」









誰もいない教室で1人で話すなんて生まれて初めての経験だなんて馬鹿な考えをし、まじあのだるま許さん！なんて声に出しながら箒を手に取り掃除を始めた
　

















『遅れてごめんなさい……て、あれ？』













　
勢いよく扉が開いたかと思えば走ってきたとわかるくらい息の上がった転校生がいた
名前が思い出せない………誰だっけと思いながら、
一人だけなの？と疑問に思う彼女にほかはサボってるとだけ伝えてまた視線を地面に戻した
















『えっと、うるかくん？だよね』
　







「そうだけど…どうした？」














『ねぇ、私たちもサボろっか』













　





　
俺の手の中にあった箒を奪いいたずらっ子のように笑う彼女
　











『ほらはやくうるかくん』


















そう言って俺の手をとって走り始めた彼女










そうだAだ…












夕日の映える砂浜でこっちを向いて手招きする彼女に
俺は一目惚れした













恋愛なんて興味無いしゲームだけで満足してた













だからこれが好きって感情なのか分からないけど



















はっきり言えるのはこれが一目惚れだってこと



















僕はこの夏 彼女に恋をした



















　










　
　

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