第二十七話 ページ29
『________おっと、話は最後迄聞いて貰おうかな。
私が今云った条件二つを呑むと云うならば、
白華ちゃんは探偵社に返し、ポートマフィアは
今後一切の探偵社への攻撃を無くす事を約束しよう。
流石に、彼方が攻撃してきたならば反撃するけどね?』
『………………判りました。
ポートマフィアに這入り、貴方と……………恋仲になります。
約束は守って下さいね、森医師』
『私の事は鴎外と呼びなさい』
『………はい。鴎外』
『それでは中原君、白華ちゃんを探偵社迄お送りしなさい』
『…………入り口迄送っていっても宜しいでしょうか』
『そうだね、良いよ。
もう二度と会えないかもしれないのだからね』
『母さん!ねぇ、母さんも帰るんだよね!?』
『………………母さんは、
父さんも、
白華も、
乱歩も、
治君も、
独歩も、
敦君も、
賢治君も、
潤君も、
ナオミちゃんも、
晶ちゃんも、
他の皆も大好きだから。
此れだけは、ずっと覚えておいて。
若し、二度と会えなかったとしても
母さんは皆の事、忘れないから______』
Aの言葉の後、暫くして中原の声が流れて来た。
『_______武装探偵社社長、伝言がある。
アンタの妻からだ。
「若し、私が汚れても、死んでしまったとしても、月は綺麗ですよ。
今迄も、これからも。永遠に」
だとよ。
俺が伝えろと云われたのはこれだけだ。
じゃァな________』
中原の言葉を最後に、録音機は再生を止めた。
乱「………社長、急ごう」
そう云った江戸川の手には、
『御免なさい。有り難う。白華の事を宜しく御願いします。
Aより』
と書かれた手紙が握られていた。
録音機が会話を再生している間、
福沢は怒りの余り五回程録音機を破壊しようとし、
その度に探偵社員総出で押さえ付けられた。
其の間中、ずっと爆発的な量の殺気を留める事なく出していた為
他の者は皆死を覚悟していた。
乱「Aさんは________
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________________死ぬ積りだ」
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アミ(プロフ) - 二十一話の最後、吹きました…まさかですよ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 414d8a5104 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ?^?ω?^?(プロフ) - 何回読んでもすごく面白いです! (2017年8月7日 23時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
loveΣ(プロフ) - 有り難う御座います!出来るだけ早めに更新しますが、色々都合上ほぼ休日に更新すると思います。暫しお待ち下さい! (2017年4月25日 18時) (レス) id: d9249ee997 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - めちゃくちゃ面白かったです!続き待ってます!(*^▽^*) (2017年4月25日 8時) (レス) id: d48a818a0f (このIDを非表示/違反報告)
loveΣ(プロフ) - 黒猫 ?^?ω?^?さん» 有り難う御座います!更新スピード上げれたら上げますね(*~~▽~~*)ゝ (2017年4月24日 7時) (レス) id: d9249ee997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:loveΣ | 作成日時:2017年3月27日 17時