あと１ｃｍの恋 (ページ10)

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9_さぁ今こそ出航の号令ページ10

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時は過ぎ、5月もそろそろ終わるころ。

だんだんと打ち解けてきて毎日が代わり映えの無いものになり始めてきたこの時期に

転校生が来た。

櫻「今日からここの高校に転校してきた向井くんだ。みんなで修学旅行を楽しめるようにしよう！」

橙「向井康二です。よろしくお願いします。」

人見知りなのかな。声が小さくて名前しか聞こえなかったや、、、

櫻「席はちょうど暇してそうなの、、、、目黒の隣な。」

暇はしてないけど特別人見知りするタイプでもないので何も反応しなかった。

今日はどんな練習メニューだろう。

暇だったので、(結局(笑))隣に座った向井くんに話しかけてみることにした。

『初めまして。暇してます、目黒Aです(笑)向井くんはどこから引っ越してきたの？』

橙「大阪です。親の仕事の都合で、こっちに来ることになったんやけど、、、友達出来るかむっちゃ不安で、、、」

『私でよかったら友達になろうよ！部活は何部に入るかとか決めてるの？」

橙「ここって写真部あったやんな？俺、カメラが好きなんよ。でもな、、、前の学校でバスケ部やってん。せやからバスケ部に入りたい気持ちもあるねんな、、、」

1度打ち解けてしまえば意外にしゃべる子なんだな。関西弁いいなぁ。しゃべれるようになってみたい(笑)

橙「関西弁、そんなにいいもんとちゃうで？あとしばらく会わんと月一くらいで人見知り発動するねん。いらん性格やわ、ほんま。」

『え、私声に出てた？あ、そうなんだ、、でも私が何度でも話しかければいいんでしょ？で、バスケ部来ない？実は私、マネージャーやってるんだよね。」

橙「声にバッチリでとったで(笑)一回見学さしてもろてもええ？」

？「もちろんだよ！絶対気に入るって！」

橙「うわぁっ！！脅かさんといてや！俺びっくり系が一番苦手やねん！ってか、あんた誰や(笑)」

？「俺、ツッコまれたの初めてなんだけど！いつも佐久間をツッコんでばっかだからさ。あ、俺阿部亮平。一応バスケ部員なんだ。」

橙「一応、、、？」

『あべべはね、クイズ研究部っていう部活とバスケ部を兼部してるの。兼部したいならあべべにいろいろ聞いてみれば？」

緑「確か文化系の部活と運動系の部活は兼部できたと思う。写真部は文化系に分類されてるから、、、」

橙「ほんま！？兼部できるん？嬉しいわぁ！」

私と向井くんが話したのをきっかけに向井くんは私のイツメンと仲良くなった。