あと１ｃｍの恋 (ページ42)

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41_世界の片隅、狭い場所でページ42

Side:You

たくさん笑い、たくさん叫んだ肝試し大会も終わりを迎え、解散した私たちの修学旅行2日目は消灯前の点呼をしてから消灯までかなりの時間があった。

前に翔太くんに聞いた情報によると、この時間でお土産を買ってもいいらしい。

点呼をしっかりと終えてから、カリナに聞けば「お土産！！」と目を輝かせて言うから二人でお土産を物色するべく部屋を出たところだった。

あわよくばこの後部屋で食べるお菓子とかもあったらいいねなんて話しながら。

ガチャン。

音で我に返り、お互いに顔を見つめる。

K「『あ、、』」

ついつい家とかと同じ気分で部屋を出てきてしまった。

そして私たちの手には財布とケータイ、、、

だけだった。

K「これはやったわうちら(笑)」

所謂インロックというやつで。

『だね(笑)』

K「まぁ、、、いいんじゃない？フロント行けばいいでしょ！」

まぁ冷静に考えればそうだよね。

でもカリナはこの後私の想像を超えてくる言葉を口にする。

K「え、てかこのままあべべたちのとこ行っちゃおうよ！！」

『は！！？？』

いやいや、、冗談かと思ったらガチで来ちゃいましたよ、こーじたちの部屋。

カリナが何の連絡もせずにいきなりインターホン押すから、中の3人は先生が見回りに来たのかと大慌てで出てきた。

たまたまドアを開けたのが阿部ちゃんだったから特に叫びもせず冷静にいられたんだろうけど、開けたのがさっくんかこーじだったら大声で叫んで速攻バレてただろうな(笑)

緑「、、、、で。何しに来たの？」

K「部屋出たら、後ろのドアがガシャンって閉まったの。(笑)」

カリナが手に持ってる荷物を阿部ちゃんに見せながら説明する。

そんな説明で伝わるの？

緑「いや説明下手か。つまりインロックしたってことでいい？」

あ、、阿部ちゃんの脳内にはさっくんの言葉を日本語に訳す機能が入ってるくらいだから、カリナの説明は余裕でわかるのか。

『その通りです、、、(笑)楽しそうだなって思って部屋来ちゃったけど、迷惑だったよね、、、カリナ帰ｒ』

橙「お、俺は！ぜ、全然迷惑なんて思ってへんで！？大勢おったほうが楽しいしな！」

桃「佐久間さんも康二と一緒の意見でやんす！」

緑「、、、まぁ、俺も迷惑なわけではないけどさ。」

K「素直じゃないねぇ阿部くん！嬉しい癖に！」

これでこの二人付き合ってないんだよね、、、？(笑)

岩本くんこれヤバくない？

黄「ハックション！」