あと１ｃｍの恋 (ページ41)

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40_"全て楽しめる"という Theory ページ41

Side:Koji

あれ?さっきまでめっちゃ楽しかってんけどな、、、

今むっちゃ楽しないわ、、、

隣をそっと見れば俺よりずっと震えてるAが視界に入って。

あかん。今は漢向井康二を出さなあかんタイミングや、って意気込んで。

『こーじ、、、、怖い。私ホントにお化けとかそういうのダメで。』

なんていうAの手をそっと握ってみた。

こんくらいバチ当たらんやろ。

橙「大丈夫やで。俺がついとる。」

なんて全然余裕がないのに言ってたら順番が回ってきてしもた。

肝試しの企画の担当生徒が最後のペアだからと盛り上げようと、

生徒「さて、このペアが最後になります！今までのペアは惜しくも”すの高修学旅行のジンクス”を成し遂げた生徒はいません！さてこのペアはどうなるのでしょう！？」

”すの高修学旅行のジンクス”、、、！すっかり頭から抜け落ちとった、、、((緑、桃、K「おいっ！

せっかく阿部ちゃん、たくまくん、カリナが協力してくれたんやから、ここで逃げるわけにもいかへん。

橙「A、俺、、、勝負挑んでもええかな？」

『なんのこと？』

橙「俺が一言もしゃべらずにAをゴールまで導いたら、聞いてほしいことがある。」

『え、、それって、、、』

橙「Aのことは俺が守るから。」

”すの高修学旅行のジンクス”とはちょっと内容変わっとるかもしらんけど、これは俺なりの意思表示で。

俺は、この肝試しが終わった後、Aに告白するんや。

って意気込んだのはほんの数分前。

橙「あかんあかん！こっち来んなや！！」

どんなに頑張っても、たとえ好きな人の前であっても、、、

橙「いややぁ！！！ホンマにやばいて！えぐいてぇ！！！」

怖いもんは怖いっ！！！！！

結局、なんとかゴールはしたものの、叫びまくり、声出しまくりで、正直ジンクスどころでなかった。

あんなに始まる前は怖がってたAもいざ始まると怖がりながらも楽しんでいて、

全然思い描いた通りにはならんかった。

橙「むっちゃ怖かったぁ！あべちゃん！！」

『こーじまじで全然進まなくて！途中からこーじのビビりっぷりがツボに入っちゃって！(笑)(笑)』

緑「大丈夫やで。俺がついとる。」

K「A、俺、、、勝負挑んでもええかな？」

桃「Aのことは俺が守るから。」

ｷﾗｼ｡

橙「なんなん皆して俺をいじりよって！！」

けど、、おいしくしてくれてありがとうやで(笑)