あと１ｃｍの恋 (ページ23)

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22_届けるエモーションページ23

Side:Shota

Aが、、、というより2年生がいなくなってる部活は全然引き締まらなくて。

理由は単純明快。

いつも気合を入れてくれる照がいないのと(2年生にいつも頼ってたっていう事実から見直すべきだとは思うけど。)、一応名目上ではキャプテンで指揮を執るはずのふっかがAがいないせいでものすごく静かだからだ。

いや、、一人うるさいのいたわ。好きな人としばらく会えなくてテンションが逆におかしくなってるやつ。

、、、、目黒(笑)

青「こんなにわかりやすいとは思ってなかったな。」

？「ふっか？あれは相当キテルネ。」

涼太か。びっくりした。いつも気づかないうちに近くにいるんだよな(笑)

青「あれ？それ前に阿部が言ってたやつじゃん？」

赤「阿部が連呼しすぎて耳に残っちゃったんだよな(笑)」

青「なんだそれ(笑)、、、ふっかってさ、鈍感なのかな。」

Aにしか「かわいい」とか「大事」とか言わないくらい独占欲むき出しなのに、本人は可愛い妹にしてる気分なんだもんな、、、

しかも告白されたらAに協力求めるくらいだもんな。

赤「まぁ、だろうね。気持ちが沈んでる原因に気づいてないし、、、何なら気持ちが沈んでることすらも気づいてないかもしれないくらいには、鈍感だろうね。」

やっぱそうだよな。でもそれなら、、、俺にもチャンスあるよな？

青「俺が今のうちに、、、ふっかが自分の気持ちに気づくより前に行動を起こすのってずるいのかな。」

赤「いいんじゃないの？相手に気を使いながら勝負できるほど器用な男だったっけ？翔太は(笑)」

青「うるせーな。修学旅行から帰ってきたら、、、俺も行動に出ないと。他の奴なんかに負けてらんない、、って言ってもライバルはふっかだけだけど(笑)」

赤「何言ってんの翔太、Aちゃん狙ってる子なんていっぱいいるよ？例えば、、、康二とかね。」

青「はっ！？マジで？こーじAのこと好きなの？うわ、、、全然よくない。」

赤「ほんとに知らなかったんだ(笑)修学旅行でどうにかなってるかもね？」

青「やだやだやだ！！Aは俺の！！」

赤「急に5歳児じゃん(笑)まぁ、連絡くらい取ってみたら？案外物理的距離が離れてる分、心の距離が縮まるかもよ？」

いいこと言ってるように聞こえるけど、、、実際大したこと言ってないような、、、

でも行動しなきゃ始まらないよな。

青「そうだな、、、俺、連絡するよ毎日。」