あと１ｃｍの恋 (ページ21)

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20_運命は自分で決めんだろ？ページ21

Side:Koji

わかっとった。なんとなく。

どれだけ仲良くなってもAの心の中を支配してる誰かがいるって事。

でもそれがふっかさんやって気づいたのはほんとについ最近だった。

めぐきゅんから聞いた。幼馴染で家族よりも深い絆でつながってるって。

そんなん、勝てるわけないやん。

Aに好きな人を聞かれたけど正直なんて答えればいいのかわからんかった。

アピ－ルするって決めたんに、もうあきらめようとしとる。俺の悪い癖や。

俺のあからさまに落ち込んでますよ感を察したのか阿部ちゃんがやってきた。

緑「康二？なんかあった？」

橙「阿部ちゃん、、、俺どうしたらええのかな？Aの好きな人、ふっかさんなんやね。絶対勝てるわけないやん？やっと好きやって気づいたのに、諦めなあかんのかな、、、？」

諦めたくはないけど、勝ち目がない戦いすぎて俺のメンタルは持たへんと思うねんなぁ、、、

緑「康二？さっき自分で言ってたじゃん。”世の中に絶対はない”って。じゃあAが康二に振り向く確率が”絶対”にゼロだと言い切れる？」

俺やって思っとる。もしかしたら俺の気持ちに向き合ってくれるかもしれんって。

せやけど、、、

橙「、、、、」

緑「俺は修学旅行がチャンスだと思う。ふっかぁもいないし、Aと同じ班だし。」

修学旅行？？もうすぐそこやん！！そんなすぐに行動してこの先気まずくなったらどうすんねん？

俺、、生きてられへんかも、、、

橙「ほかにもイベントはあるやろ？そんなにすぐ行動せなあかんの？」

桃「何言ってんの康二！好きな女の子にはガツガツいかないと！！取られちゃうでやんすよっ！？そのふっかって人がどんな人なのかはよくわからないけど、行動がすべてでやんす！！」

急に会話にたくまくんが参加してきた。

橙「たくまくんいつから聞いてたの？、、、俺、、、頑張ってみようかな。」

緑「俺らもできる限り協力する。康二は大切な友達だからな！」

桃「そうだねっ！俺っちもサポートするでやんす！」

橙「あべちゃんありがと。たくまくんはサポートせんといてほしいわ(笑)いらんこと言いそうな気しかせぇへん(笑)」

桃「なんでだ、、、？俺は、、？俺は、、？」

例えAの気持ちがふっかさんに向いとっても、Aのこと好きな気持ちが変わるはずないもんな。

修学旅行、頑張ってみようかな。